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「採用は大事」。だからこそ、採用活動はもっとカンタンにすべきだと思う


こんにちは。
キャスター取締役兼bosyu事業の責任者の石倉です。

このnoteを書こうと思っていた先週金曜日に急に左手首に激痛が走り、タイピングできない状態になってしまったため、週をまたいでの更新になりました。みなさんも腱鞘炎にはお気をつけください。

さて、約1週間前「bosyu Jobs」という採用支援ツールの提供を発表し、事前登録をはじめました。事前登録はこちら↓
(今回の事前登録は企業向けになりますので、求職者のみなさまはリリースまでお待ちください)


なぜ「bosyu Jobs」をリリースする意思決定したのかの背景や、感じている課題感などは他のメンバーもnoteで書いてくれていますので、私からは人材業界や採用という業務の構造的な問題やそれをどう解消したいかをお話ししたいと思います。



採用に関する市場について


このTOPICを書く上で、私の経歴をざっとお話します。
私は2005年にリクルートHRマーケティングという会社に入社していますが、そこで約4年求人広告にまつわる仕事をしてきました。その後、創業間もないリブセンスに移り、ジョブセンス(現在マッハバイト)という成果報酬型求人サイトの事業責任者を務めてました。
さらにDeNAに転職した後は、EC事業の営業責任者や新規事業などを担当していたのですが、最後の1年半は人事として中途、新卒の採用責任者を経験しました。

独立してからもスタートアップやベンチャー企業を中心に、採用支援のお仕事をさせていただくことも多く、その経験から現在のCASTER BIZ recruiting事業の立ち上げも行い、現在まで約300社の企業の採用実務を戦略設計〜実務までを行なっています。
今年で社会人16年目になりますが、結果的に、約13年ほど採用/人事領域に関わる仕事をしていることになります。



そんな私が採用業務に関して感じることがあります。それは、

- 人事(というか採用に携わる人)大変すぎでは?問題
- ほんとうに企業、候補者にとっていい体験なんだっけ?問題

この2つです。



人事(というか採用に携わる人)大変すぎでは?問題


もともとは、求人広告の営業や制作スタッフが企業からヒアリングをし、求人票作成から掲載、登録者へのDM送付などを行うことが一般的でした。応募が来たら対応し、面接などを実施するというのが企業の主な役割でした。
つまり求人媒体は候補者が集まるための企画提案や求人作成などのノウハウのコンサルティング機能を持っていたわけです。

しかし、私が在籍していたリブセンスが初めて成果報酬型求人サイトというビジネスモデルを開発し、今まで求人媒体の営業や制作がやっていた求人作成業務は求人企業の人事もしくは採用に携わる人が自らやることが一般的になりました。
その後、ビズリーチやGreen、Wantedlyなど多くの媒体が出てきましたが現在では企業が自ら求人作成を行うのは当たり前になり、かつその媒体に登録している求職者のデータベースを自ら検索し、自らスカウトし、面接に来てもらうという「集客」の役目までもまるっと人事もしくは採用担当が担うことになりました。(つまり媒体は集客 < プラットフォームとしての場に変化していったということです)

また以前に比べて多くの媒体が乱立していることで、同じような業務を繰り返し行うことも増えてきています。例えば、1つの職種の募集要項を書き換える時に5媒体使っている場合は、5媒体全て書き直さねばなりません。(しかも残念ながらフォーマットは各社バラバラです)

しかも、人口減少などに伴い、売り手市場の状況が続く中で企業が自ら「運用」しないといけないことは膨大になっています。
人事や採用業務に携わった人であればわかるかもしれませんが、日程調整と書類選考していたら1日終わってしまった、なんてこともザラにあるはずです。

また、特にIT業界では職種が細分化され、多くのポジションを採用するような場面が多くあります。
そのひとつひとつの仕事内容の把握や、求める人材のヒアリング、マーケット状況と照らし合わせながら採用要件を決めるなどが必要ですが、ほとんどの人事も(当たり前ですが)すべての職種に精通しているわけではなく、もはや職人芸が求められる域に達してしまっています。

もちろんそれ以外にも、社内で面接官の調整や、エージェントや候補者とのやりとりなどスピードかつホスピタリティが求められ、際限なくやることに追われてしまっている人も多いのではないかと思います。

これを採用担当がやるのも大変ですが、採用担当がいない、もしくは専任で誰かがやっているという会社もスタートアップであれば少なくありません。その場合、本業との兼任になりますし、採用業務をずっとやってきたわけではないので知識や経験があるわけでもないので、手探りでなんとか応募が来るように歯を食いしばっているというのが現状なのではないでしょうか。



ほんとうに企業、候補者にとっていい体験なんだっけ?問題


そんな煩雑な業務の中で、なんとか歯を食いしばって採用を行なっている会社も多いと思いますが、果たしてほんとうにそれがベストなのか、候補者にとって本来あるべき姿になっているの?と言われると「NO」だと思わざるを得ません。

上述した通り、弊社ではCASTER BIZ recruitingというサービスを提供し、今まで約300社の採用業務を実際に請け負ってきました。(面接以外はプランニング〜運用まですべて請け負うサービスです)
結果的に、数十万人という応募者に対応していることになるのですが、その分析から以下のようなデータもわかってきています。

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カンタンにいうと
1、応募〜内定まで14日以上かかると、時間が経過するたびに内定承諾率は下がっていく
2、応募から選考が20日以上経過すると、選考途中での辞退が増える


つまり、人事や採用業務に携わる人はどんどん忙しく、やることがふえている中で、かなり選考スピードを早くしないと採用できない状況になっているということです。


当然ですが、
候補者からしても選考が遅い企業に対して良い印象が残るはずはありません。また転職活動をする場合、複数企業受け、また期限が決まっていることの方が多いと思うので、その中で1つだけ選考活動が遅ければ志望度が高くても辞退せざるを得ない場合もあるでしょう。
(実際に、数十人単位でヒアリングしてみても半数以上の方が、一番最初に内定に出た会社に入社しています。)


「選考が早い方がいい」
これは誰に聞いても賛同していただけると思いますが、現実にこれができていません。その原因はたくさんありますが集客すると以下になると思っています。

1、要件に合わない人含めて、応募者が来すぎており、本来発生しなくていいオペレーションまでやっている
2、調整業務が多すぎる、また手間がかかる



1、要件に合わない人含めて、応募者が来すぎており、本来発生しなくていいオペレーションまでやっている

私は「母集団形成」という言葉の呪縛があると思っています。
採用人数を確保するためには、一旦応募を多く集め、選考の中で選抜していくという考え方ですが、これにより本来受からない人への対応へ割いている時間 > 受ける人への対応へ割いている時間、となっているのがほとんどだと思います。

とにかく面接数を増やした方がいいと思うからこそ、少しでも可能性がありそうな方にスカウトたくさん送っていくのもそうです。(求職者にとってスカウトメールが山のように来るのも良い体験とは言えないはず)

これを防ぐには「ほんとうに来て欲しい人に応募してもらう」しかありません。

そのためには、「どんな人が欲しいかを明確に書いた求人票」と「それに合致しているかわかる求職者のプロフィール」が必要です。
ただし、日々忙しく、また採用の専門ではない人も多く採用を担当していることを考えるとこれをしっかり行うことは非常に難しい。だからこそbosyu Jobsでは、bosyu Jobs上で求人を書いているだけで「ほんとうに自社にとって必要な人の要件」をカンタンに作れるようにしていきたい。そしてそれに合致している人が応募してくるようなサービスにしたいと思っています。


2、調整業務が多すぎる、また手間がかかる

bosyu Jobsでは、カレンダーや会議室情報を連携することで求職者の方に面談可能な日程から都合の良い日程を選んでもらうことを考えています。

これにより、人事/採用担当から「日程調整業務をなくす」ことを目指していきます。そして1、で考えている機能を充実させていくことによって「書類選考しなくていい世界」も同時に作っていくことを考えています。


最後に。理想の採用に向けて


今まで、万単位の方の面接をしてきましたし、多くのメンバーと働いてきました。数多くの採用をやってきて感じているのは、

「直接話すこと」と「実際働いてみること」

この2つ以上に、会社と求職者がお互いのことを理解したり、納得いった上で働くことに繋がる行為はありません。
どんな情報がSNS上や求人媒体で出ていても、中で働く知り合いに聞く話より有益な話はないと思っています。そして、聞いていたことと実際のところがどうなのか?をわかるためには一緒に働いてみる以上のこともありません。

ただ現状は、この「直接話すこと」と「実際働いてみること」の2つにたどり着くまでの道のりが大変すぎるし、それによって毀損している出会い、マッチングがめちゃくちゃあるのではないか?と思っています。

だからこそ、この「直接話すこと」と「実際働いてみること」の2つに、シンプルにたどり着き、納得してお互いが働ける状態を作る、そんなサポートができるようなサービスとして「bosyu Jobs」を作っていきたいと考えています。


そんなbosyu Jobsに関心があるぞ、という企業の方はこちらより事前登録お願いします!


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