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逃避の散歩 140.立会川

目黒区にある東急東横線都立大学駅(38回)から東へ、環状七号線を越えて歩くこと15分。碑文谷八幡宮の参道前に来た。

今回は立会川を歩く。源流の一つは以前通過した碑文谷公園(38回)にある碑文谷池なのだが、あえてこの向かいにある立会川緑道からスタートして河口の勝島運河まで進む。ほとんどは暗渠なのだが、よくある緑道だけでなく一般道として整備されている区間もある。

さて、振り返って四差路交差点の先、左右を一方通行の道路に挟まれている遊歩道が立会川緑道だ。横断歩道を渡りその入口となる宮前橋跡へ向かう。緑道の性質上、横断歩道の途中から入る。

宮前橋跡からおよそ1分ごとに寺前橋跡、大門橋跡、富士見橋跡、門前橋跡と通過し、6分には円融寺通りとの交点である新橋跡の交差点で最初の信号待ちとなる。そこからまたおよそ中丸橋跡と月見橋跡を過ぎた11分に雪見橋跡で緑道が途切れる。

もう終わりかと思いきや、同橋跡から右側を見るとその続きが見える。2段階横断で参宮橋跡を通過。14分、羅刹橋跡に来たところで信号のある交差点となり緑道は終わる。横断歩道を渡ったその先は普通の一般道に変わった暗渠となる。

16分、東急目黒線西小山駅(26回)横を通過。この交差点の辺りで品川区になり、立会道路という呼称が付いた通りに入る。次の江戸見坂下交差点から道が緩やかに左右曲がりながら下っているのを実感する。海に向かって流れている川であることがわかる。

23分、荏原南公園を過ぎたところで右へ大きく曲がり、28分に昭和大学病院前から都道2号・中原街道に出る。先は同道で遮られて直進できないので、旗の台交差点から迂回して向かう。

続きとなる暗渠の上にある公園の立会川児童遊園は整備工事をしていて、細い脇道を通り抜ける。道路を一本隔ててさらにその先へ。ちなみにこの道路は東急池上線(81回)の旗の台駅から荏原中延駅の間を移動するときに通っている。確かあの時は工事をしていなかったはずだ。

先に延びる公園の続きと区営旗の台駅自転車駐輪場の横を抜けたところで東急池上線の線路手前に突き当たる。左折して踏切を渡り、最初の丁字路を右折して狭い路地を進むと公園の続きに出る。36分に先が突然途切れ、右側に踏切が見える。今度は東急大井町線(69回)のものだ。

踏切の名称板には「荏原町1号踏切」と記されており、踏切を渡る途中で左側を見ると同線荏原町駅のホームが見える。踏切を渡って三間通りの商店街に出て左折して37分経過、荏原町駅自転車駐車場の向かいにある立会川緑道に入る。

2車線分はあるだろうか。自転車専用道もある。入ってすぐに左への大きなカーブを抜けると先を見通せる長い直線が延びている。それがわかる所から歩行者専用道のみとなり、自転車専用道は左右の側道へ変更となる。

44分、国道1号・第二京浜との交差点に出る。左右を見ると大田区内11駅ラリー(84回)のウォームアップで通った都営浅草線中延駅から馬込駅の間であることがわかる。横断歩道を渡り、正面にある道へ入ると「立会道路」の案内標識が目に入る。

途中、区立原っぱ公園と西大井六丁目ふれあい広場の前を通過しつつ、51分に第一京浜の交差点から数えて五つ目の信号を過ぎたところでJR線の高架が見えてくる。

そして53分に同高架の立会川ガードを通過して区内駅ラリー(82回)以来のJR西大井駅前を通過。そのまま西大井広場公園の間を抜けてニコン本社新社屋の建設現場前を過ぎる。

58分、信号機のある二差路に出る。左は信号機がこちらを向いているが、右は背を向けている。進む方向は右だ。横断歩道も右方向へ延びているのでそれも目印になる。

1時間3分、都道420号・鮫洲大山線(61回)の近くにある一本橋交差点に出る。この交差点は23区役所巡り(129回)で大田区役所から品川区役所へ向かう際に通過した。横断歩道を渡り、先を進む。

信号を一つ越え、1時間7分に案内標識を確認。ここで立会道路は途切れる。奥にJR大井町駅中央西口が見える。続きは同口を抜けていかなければならない。2分後の1時間9分に中央西口の階段を上り、中央口改札の前を通過して中央東口へ出たらすぐ右折して階段を下る。

区営大井町駅東口自転車駐輪場に出た。ここにひっそりと案内標識がある。これはグーグルアースでは見つからない。以前、偶然この駐輪場を通ったときのことを覚えていたのでこう通った。もしそれに気づかなければ南側の踏切を渡って見逃すところだ。

駐輪場を通り抜け、都道421号・池上通りの大井陸橋前に出る。右折してすぐのところに横断歩道とガードがあり、そのガードを通り抜けて1時間12分に案内標識がある遊歩道へ出る。今までは車道もあった立会道路が歩行者と自転車専用の道になった。

住宅街とJR線の線路沿いにある東京品川病院の間を進んでいき、1時間16分に再び案内標識が見える。終点のようだ。グーグルマップによると月見橋と記されている。目の前は工事の仮囲いがされているためその痕跡が見当たらない。

右折してその仮囲いに沿って進むとこれまで暗渠だった立会川がついに開渠としての姿を現す。ここまで来たら大詰めだ。開渠となって二つ目の橋である桜橋の前を右折し、桜新道を少し入って最初の角を左折。沿道が見通しのいい直線になる。

ふと気づいたのだが、この10分くらいの間で一気に海抜が低くなっていることに気づく。さっきの立会道路で途中通り抜けた関ヶ原公園の案内板は海抜7メートルと記されていたが、この沿道にある案内板は3メートルになっている。(トップ画像参照)そんなに下っている感覚はなかったな。

1時間21分に次の昭和橋を越えたところで国道15号・第一京浜との交点である立会川橋交差点に出る。区内駅ラリー(82回)では、手前の角からこの交差点を経由して先の京急線立会川駅まで行き、そこから立会川鉄橋を渡って南下して第一京浜に再合流した。

横断歩道を渡り、同駅に架かる立会川鉄橋の南側を通り過ぎて次の弁天橋を渡る。北浜川児童遊園の前を右折しようとしたところで坂本龍馬の銅像に出くわす。

銅像の左隣にある説明書きによると、若い頃の坂本龍馬がこの近くにあった浜川砲台の警護をしていたのが設置理由だと。はあ、そうですか。

こういうのを見ると、教科書やフィクションで有名になった偉人と呼ばれる人たちの末裔は大変だなと毎度思う。聞いた話だけど、やたらと先祖の講釈を垂れられるハラスメント同然の行為で辛い思いをした人もいたらしい。そりゃそうだ。末裔の人たちが先祖のことを何でも知っているわけじゃない。

道草食ってしまった。商店街を抜けて旧東海道に出て右折し、浜川橋の手前を左折して沿道を進む。ここで海抜がさらに50センチ下がる。都下水道局浜川ポンプ所前を左折し、新浜川公園の前から右側に見える車輪止めからスロープを上がる。

1時間28分、河口の勝島運河に到着。ここから北側に向かうと鮫洲入り江広場があり、そこから右折すると海岸通りに架かる鮫洲橋がある。区内駅ラリー(83回)で通り抜けた道だ。鮫洲橋の北側には鮫洲運転免許試験場と都道420号・鮫洲大山線(61回)の起点である八潮橋交差点がある。

さて、この運河から西側へ振り返ると新浜川公園があり、そこには浜川砲台跡としてホイッスル砲(砲身の短い大砲)のレプリカが置かれている。

帰りついでに寄っていくか。

ホイッスル砲レプリカの説明に目を通すと、さっきの龍馬像の説明とつながった。はあ、そうですか。

さて帰るか。あ、海抜がまた40センチ低くなっている。

今回の大体のルートはこちら
(※グーグルマップが原因で、実際と違う箇所あり)