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10期目を迎えるミーチューのこれから

はじまり

弊社代表の小泉拓学と私は小学校5年生のときからの友人であり、今年で実に35年の付き合いになる。

共に20歳の頃、ふたりで夢を追い求め、仙台から上京。
練馬の古アパートで同居しながら青春を謳歌した。
それは今でも私の黄金の思い出として鮮明に記憶に残っている。

そしてその後、小泉は仙台に戻り起業。私は渡米。
お互い別の道を歩くことになった。

それからも私は日本に帰国する度に小泉のもとを訪れ、互いの事業について語りあい、昔話に花を咲かせた。
お互いに全てが順調かと思っていた矢先、大きな出来事が日本で起こった。

東日本大震災。

あの時私はアメリカにてそれを知った。
小泉の無事を確認できてはいたが、いてもたってもいられず、震災から1ヶ月後に小泉のもとを訪れた。

小泉の会社は倒産。一家全員で自己破産をしていた。
とてつもなく落ち込んでいるだろう。どのように声をかけようかと迷う私が想像していた小泉とは真逆の小泉がそこにいた。

「自分が残りの人生をかけてやりたいことが見つかった」
「人を喜ばせるために俺はこの先の人生を捧げたい」

小泉は、目を爛々とさせて、再度起業を考えていること、新事業の話を私にしてくれた。
実はこの時小泉に会うまで、私は「何なら小泉一家をアメリカに呼ぶ必要があるのでは」とすら考えていた。
だが気づくと「自分に何ができるか分からない。だが、一緒にやらせてくれ」と懇願する私がそこにいた。

すぐにアメリカへ戻り、驚く皆へ説明し、日本への帰国準備を整え、翌年1月に帰国。
小泉が仙台で設立した新会社、株式会社ZIG(現 ミーチュー株式会社)へジョインした。

余談だが、ZIGという社名には、まったく意味がない。
「濁音がつくと響きがかっこいいから」という理由だけで社名が決まった。
この時には、社名に理由付けをする必要がなかったからだ。

設立2年後に会社を東京へ移転。
20歳の時とまったく同じく、ふたりで新幹線に乗り、ふたりで東京駅の改札をくぐった。

東京移転後の課題

東京へ移転後の我々の武器はただひとつ。
我々が運用するSNSの180万フォロワー。
我々はインターネット上でたくさんの人を集めることができる。
これだけだった。
だが、そこを軸にSNSマーケティング事業、大手出版社と共同のSNS上でのメディア事業の展開を進めてきた。

もちろん常に順風満帆だったわけではなく、時には4ヶ月間、我々ふたりの役員報酬を捻出できないピンチもあったが、「どーんといこうや!」と乗り越えてきた。

どんなにピンチな時でも私は、小泉が
「畑山〜面白いこと思いついちゃった」
と嬉しそうに新しいアイディアを話してくれるのが大好きだった。
そして、現に小泉が思いついてきたアイディアで会社は幾度となくピンチを脱し、成長を続けることができ、今でもたくさんの方々に応援していただけている。

一方で、当時の我々には大きな課題があった。

小泉も私もエンジニアではない。コードがかけない。

どんなに最高のアイディアを小泉が思いついても、それを形にできる人物が存在しない。それ故に断念した小泉の貴重なアイディアがいくつもあった。

東京移転時にCTOを失った我々にはエンジニアとの出会いが必要だった。
エンジニアと話す機会もあったが、何を伝えれば、相手に興味をもってもらえるのか分からない。
そもそも当時の我々に高額な報酬でエンジニアにジョインしてもらう余力もなかった。

当時、SNSマーケティングの営業活動のひとつとして、さまざまなイベントに参加していた私は、とあるイベントでひとりのエンジニアと名刺交換をした。
私は技術的な話はできない。その人と互いの事業の話をしただけだった。
ただ、その人と話している時に私は強く思った。

「この人は絶対小泉に会わせなければいけない」

それが、現CTOの大西快積である。

小泉は斬新なアイディアが突然湧いてくる。
そのアイディアは人と話すことで洗礼されていき、更によりよい物へと昇華していく。まだ原石レベルの段階でも小泉はとても楽しそうに話してくれる。
ここで一番重要なのが、原石レベルの小泉の話を否定しないことだ。
その途端、そのアイディアは原石のまま磨かれることなく、捨て去られてしまう。とてつもないアイディアかもしれない可能性が失われてしまうのだ。

「う〜〜ん、、、いい線いってるけどね、、」
「そんな無謀なことできるわけない!」

と原石の段階から否定してしまうのはあまりにもったいない。

私は、絶対に小泉を否定しなかったし、小泉の原石レベルのアイディアをまず、肯定して聞いてくれる人こそが小泉にそして我々の会社にフィットする人材であると常に思っていた。

初めて小泉と大西と私の3人で会ったとき、大西は小泉の事業計画、想い、今後の構造、全てを受け入れ、時には真剣に、時には笑顔で聞いてくれた。ふたりが興奮して楽しそうにこれまでの自身の軌跡を話す姿をみて私は確信した。

「彼こそが小泉、そしてZIGが探し求めていたCTOだ」

もちろん当時はCTOとして迎え入れる余力が会社になかったため、1年待たせることとなった。
それでも大西は待ってくれた。
そして、会社が大西を迎え入れれる規模になり、大西がCTOとしてジョイン。

この瞬間、我々は最強のチームになった。

最強のチームによる大きな気づき

その後、我々は
「たくさんの人を集めてくることができる」
強みを活かし、バーチャルYouTuberの事業を展開することとなった。

ある時、バーチャルYouTuberの事業による成長を続けていた我々に大きな「気づき」があった。

これまでのエンターテイメント業界のマネタイズの主流は、

ステップ1 利益度外視で知名度をあげる活動を続ける
ステップ2 何かのきっかけで注目され、知名度があがる
ステップ3 ここでようやく、メディア出演やスポンサーによってマネタイズ

であった。

しかし、インターネットの普及とファンから直接マネタイズが可能なプラットフォームの誕生によって、「ファンが少ない」段階からでもマネタイズができる時代になった。

実際に我々がマネジメントしていたバーチャルYoutuberのひとりも、1ヶ月で数百万円の売上を上げることができた。
ここで我々はふたつ、大きな「気づき」があった。

ひとつめは、ファンの数が少なくてもマネタイズできる時代の到来が想像していた規模以上であったこと

そしてふたつめは、
売上に対して発生した手数料があまりにも高額だったこと

事実、発生した売上に対し我々の手元に届いた金額は売上の十分の一程度だった。

小泉は言った。
「クリエイターはたくさんの人を喜ばすことができる、社会にとって必要な存在だ」
「我々の役目は、たくさんの人を喜ばすことができる人(クリエイター)を喜ばせることだ」
「こんな高い手数料でいいクリエイターが育つ世界は訪れない」

そして、最後にこう言った。

「だから、クリエイターのためのプラットフォームを我々で作ろう」


これがMechuという手数料無料のプラットフォームが誕生するきっかけとなった。

株式会社ZIGからミーチュー株式会社へ

新しいプロダクトを創る時、エンジニア上がりではない小泉とエンジニアの意見の衝突をこれまで何回も見てきた私だったが、CTO大西は違った。

小泉の意見を全肯定したうえで、できることを可能な限り実現するために全力を注ぐのが大西だった。
また、小泉の話をまずは受け入れるところから始めてくれるため、小泉も遠慮なく「面白いこと思いついちゃった〜」と様々なアイディアを出すことができた。

そして大西も「それなら、こんなんもええんちゃいます?」と小泉のアイディアを昇華させ、Mechuというプラットフォームがどんどんよりよい物へと形作られていくこととなった。
(ちなみに、Mechuの名付け親は実は小泉ではなく大西である)

もちろん、困難は幾多もあった。失敗もたくさんあった。
しかし、その失敗から学び、成長があった。
何一つ無駄ではなく、今に繋がる貴重な経験をかさね、そして、正式版のMechuがローンチした。

ローンチ後、小泉は言った。

「会社はこれから、このMechuでいく。無意味だったZIGという社名はここまで。これからは社名もミーチューに変更する」

これが株式会社ZIGからミーチュー株式会社へ進化を遂げた瞬間だった。

ミーチュー株式会社のこれから

我々は小泉から始まった「人を喜ばせたい」が原点であり、それは今後も絶対に変わらない。

小泉と出会って35年、常に側で見続けてきた私が改めて皆様に保証したい。
小泉は誰よりも自分のことより他人を喜ばせることに人生をかけてきた男である。

小泉が思いついたアイディアで多くの人が喜んでいる世界を私はこれまで、幾度となく見てきた。

それは学生時代のクラス単位からはじまり、学年単位、学校単位、SNS単位、自社プラットフォーム単位、と拡大し続けてきた。

その小泉が人生をかける覚悟で今「Mechu」を使って、さらなる多くの人を喜ばせる世界を創ろうとしている。
これまでの35年の小泉の実績を見続けてきた私からすると、実現できないわけがないと確信している。

ミーチュー株式会社のこれからは、規模や手法は変わっても、指針は絶対に変わらない。

「人を喜ばせたい」

今回の株式投資型クラウドファンディングについて

今回、「FUNDINNO(ファンディーノ)」での募集を開始しました。
これまでも、たくさんの方々からの応援により、成長を続けることができました。

我々は今のミーチュー株式会社が、そして、「Mechu」というプラットフォームが完成しているとはまったく思っていません。
人を喜ばすことができるクリエイターを喜ばせるためにMechuは存在します。
そのためには、まだまだ不完全な部分も多く、さらなる進化・改良が必要だと考えています。
(現時点で改善を予定している件数が200件を超え、更に日々増え続けています)

今回のクラウドファンディングの募集で応援いただけた資金は、最優先で開発チームの拡大に使わせていただく計画です。

「たくさんの人を喜ばすことができるクリエイターを喜ばせる」ためにMechuというプラットフォームは絶対必要です。

我々の「人を喜ばせたい」に共感いただける方、ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします。

詳細はこちらから

・案件開示期間:10/21〜10/28
・募集期間:10/29〜11/4
・申し込みにはFUNDINNOの投資家登録が必要です。


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