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3月の空、忘れないから

3.11に思うこと

私は青森県出身です。つまり大きな括りで言えば東北出身です。
仙台にも縁がありまして、まさに釜石市に住んでいた親戚も居ます。

自衛隊に所属する友人も居たので
当時の活動状況を逐一メールで教えてくれもしていました。
おそらくですが本人も気心知れている自分と話すことで
多少気分を紛らわせていたのかなとも思います。


部屋を探す段階でハザードマップを確認していたということもあって
現在私が住む場所は洪水等の心配も他に比べれば安全な位置にあり
親からは心配の連絡がありましたが
むしろ停電にも見舞われて、3月でもまだまだ極寒の地である青森にいる
両親のほうが心配で仕方がなかったです。


当時、友人らは優しいので
3月9日が誕生日である私を祝おうとしてくれていたのですが
当然そんなことをしてもらう気にはなれず
思えばこの年から誕生日周辺は
特に連絡をシャットダウンするようになりました。

まぁ、もともと3月9日は、
この自衛隊の友人の母親の命日ということもあって
誕生日は慎ましやかに過ごしたいなという気分ではあったんですけどね。

だからこそ一つ前の記事で書いた通り、
誕生日は親への感謝を強く思うことに繋がるのですが。


もう11年、と思うのか。まだ11年、と思うのか。
実際現地へ復興に参加していないので偉そうなことは言えないのですが
とりあえずは五体満足でいられる現状を幸せに思い、
今ある今日をなんとか大切に生きたいと思います。


3.11を想う歌

さて、ようやく本題ですが
意外と、なのかそうでないのか定かじゃありませんが
私の特別好きなアーティストは
この日を想う楽曲を必ず制作し発表している気がします。

まぁ私が好きとか関係なく
ここでこの事に触れないのは
表現者としての存在意義に関わるかもしれませんね。

音楽は人を救いません。
でも、元気がないときほど、音楽って「聴きたい」って思いません?

少なくとも私は想うので、
3.11を思って作られたヴィジュアル系を紹介します。


シャングリラ / Acid Black Cherry

とびきりポップなナンバーにカラフルなPV。
まるで色を亡くした街に明かりを灯すような軽快な楽曲です。

だいたいこういうときってバラードを作成しますよね。
その形式を破ってこうしてポジティブなメロディを奏でてくれたことが
当時彼らに惚れ直した思い出です。

そして、なにより特筆すべきは歌詞カードですよね。

シングルでもアルバムでも、「岩手」「宮城」「福島」と読める部分に
スポットライトが当たる仕様となっております。

「宮城」はかなり無理矢理ですが笑
「願いは空に愛は手に」「奇跡の風が吹く島へ」は秀逸でしょう。

エロい歌詞だけが評価されているなら私はジャンヌを好きになりませんよ。
エンターテインメントとしての高みを目指していた彼らだからこそ
好きになったのです。


絆 / 摩天楼オペラ

震災が起こって間もなくこちらの動画が公開されました。
普段はゴリゴリのシンフォニックメタルソングを放つ彼らですが
歌唱のパワーだけはそのままにアコースティックに仕上げる優しい歌。

コロナが始まってからも
ボーカルは自宅でできる歌ってみたを上げ続けており
とにかく世間の情勢に敏感に音楽活動を続けている様に見えます。

だからなんだろうなぁ。
私はメタルは
サウンドは好きでも歌詞を気に入ることが少ないのですが
摩天楼オペラだけは歌詞も含めて大好き。

きっとこういう細やかな気遣いのできる人物が
リーダーを努めているということで
バンドの方向性も特別な思い入れとなっている気がします。


RinNe / wyse

ようやく震災後初の、仙台のライブハウスでのライブが叶った2013年。
ここで彼らは未発表デモ音源を配布しました。

私はライブにはあまり積極的ではないのでそんなに遠征はしないのですが
この日だけは外せないと思って単身仙台向かいましたね。

もともとwyseはV系の中でも珍しい
バラードが高評価を得ているバンド。
この仙台を思って作られた楽曲が名曲じゃないはずがありませんでした。

人と人の指をつないで「∞」のように見えるジャケットがまた素敵。
彼らのファンクラブの名称である「chain」感もあり
これ以上ないお土産でしたね。

尚、当日は
メインソングライターのTAKUMAは当時wyseが解散していたこともあり
ソロで復興ソングを上げてました。

この手を繋ごう / TAKUMA (wyse)


Thank you for your love / GLAY

GLAYがこの曲を作らないわけはありませんよね。
でもこれはGLAYのというより
元はボーカルのTERUが個人的に作成したもの。

急遽発売されTAKURO作詞作曲じゃないシングルは当時は異例でしたね。
(※今は普通にあります)
GLAYは世論に密接した楽曲も多いので
時事ネタには割と敏感な方ですかね。


pray / ギルガメッシュ

逆にそんな素振りなかったじゃん!って思ったのがギルガメッシュ。
マイペースに己の突き進む道を邁進しているのかと思ったら
こんな祈りを詩にするなんて。

熱い男達ですねぇ。


Still We Go / SIAM SHADE

更に意外だったのがSIAM SHADE。
それまで沈黙を守ってきたのにここに来て新曲を持ってくるとはね。

先月新曲を発表したギルガメッシュにも言えるのですが
長い期間新曲を作ってないあとに作成した
音源の"外さない率"はハンパないですね。


そしてヴィジュアル系版we are the one……
皆のチカラを一つに集結したBLUE PLANET JAPAN

確かDaizyStripperが中心となって集められたメンツだったんじゃないかな?
風弥もこういうのに敏感で、
いいアーティストが居たらどんどんバンド外でもコラボしますよね。笑
フットワーク軽いなぁ。

そういう行動力が、こうして形になるわけですね。


Afterword

というわけでヴィジュアル系だけで3.11ソングでした。
ここには含めませんでしたが
サンドウィッチマンも参加している花は咲くプロジェクト

声優が集結しているVoice Act Out Loudとかも忘れてはいけません。


ほかにも復興ソングは存在してますが
とりあえずは皆が忌み嫌うヴィジュアル系にも
人の心があるんだよということで……


すみません、
ちょっと体調が少しばかりよろしくないので今日はこんな感じで……
書きたかったことあんまり書けてないです。苦笑
来年まで続けてたらまた来年書きましょうか。

次回の更新は3/13だと思います。
体調良くなかったら何かでお茶を濁します。
よしなに。


最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!