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【見どころ】FC町田ゼルビア 2023年第41節 レノファ山口FC戦

こんにちわこんばんは。ひだりです。

スポーツ系のニュース記事やnote、youtubeやテレビの特集など含め町田の名を聞く情報の多いこの頃。これがJ1昇格効果かと思い知らされる日々です。

週末が近づき、福岡レッズのルヴァンカップ、ゼルビア以外の昇格降格争い、少し早い契約更新、さみしい現役引退や契約終了の話など、新しい話題に流される形で波もだいぶ落ち着いてきましたが、それでもいままでおなじみのお名前の方以外も、本当に多くの方がゼルビアについてつぶやく様子を嬉しく眺めています。

今回チームに気づいた誰かが、いつかの自分のように、夢中になるんだろうな、なってくれるといいなと、こっそり物陰からのぞくような気持ちでおります。

金沢戦 優勝関連記事、動画

街に、よりリアルにサッカーの熱が伝わりはじめたのは、本当に凄いこと。

青森からも。

先々良いこともあれば悪いこともまたあるはずで、浮き沈みはそれそのものサッカー界における自然の摂理みたいなものです。

いろいろあるとは思うけれど、どうかこの熱が先へ先へとつながり、これからも長く広くこの街に行き渡りますように。


金沢戦、試合内容自体はチャンス多いところ少し固くなかなか、、、でしたが(1-0で〆る線引きはむしろ想像していなかった)勝てばよしな場なので、まあ良い気がしました。

さて、たくさんあった目標ベースの話(含むコースケの花道)はスーパーハッピーエンドのうちに終わりましたが、リーグ戦は残り2戦あります。

黒田監督の言によれば、金沢戦の日がスタートだそうなので、

今節は実質第2節ですね。。

順位など関係なくただ勝たないといけないJ2昇格同期(ライバル)、第41節レノファ山口FC戦の見どころです。

なお、この記事に先んじて、今季町田のこともつぶさに見られているレノファサポ・通称なんでも氏さんが書いた長文プレビュー記事が出ており、楽しい内容になっていますのであわせてどうぞ。

どうぞよろしくお願いします。


レノファ山口の最近

まず前半戦のハイライトを置いておきます。

アーリー気味位置からのクロスをデュークがスらしたヘッドで1点、山口コーナーキック展開からペナルティエリア内で沼田がボール奪取、奪ったボールを下田が受けてロングカウンター発動、攻撃の流れで平河のドリブル仕掛けに高木大輔が足を引っ掛けてPK獲得。

キッカーを務めた下田はこのPKが今季初得点でした。開幕直後あたりの怪我離脱から少しずつ復調していった時期でしょうか。ここからシーズン終盤にかけて冷静な鬼神のごとき活躍をしていくのは、正直、当時は読めなかったです。

前回対戦時プレビューがこちら。

前回対戦時は名塚善寛前監督の退任直後、中山元気コーチが暫定監督を務める中での対戦でした。現在の監督はみんな大好きエス将・玄米法師ことファン・エスナイデル氏です。みんな253くらいのド派手アタッキングフットボールを恐々期待してた気がします。実際、今回はそこそこ地味で堅実なチームにしてる気配。

いまプレビュー見ると大枠の戦い方は現在も近いものがあるようですが、陣形3バック基調&エス将らしい強気に強度・手数かけて守って、強度・手数かけて攻めるフレーバーが浸透している故か、見栄えとしては随分別物の戦い方をしているようにも見えます。

直近の戦績

直近のレノファ山口の戦績はここ5戦で2勝1敗2分。
得点は1,2点を取れているものの失点の多さが響き、なかなか勝ちきれない試合が続きます。

Football LAB https://www.football-lab.jp/r-ya/match/ より引用

前々節・岡山戦は前半で2点を先行しながら後半に2失点し引分、前節の仙台戦は1点を仙台に先制されたところ、後半追いついて引分でした。

現在順位は20位。1つ下、降格圏の21位には最終盤好調での追い上げを見せる大宮が迫ってきています。是が非でも1勝がほしい状況で、2015年J3の盾矛対決、町田との対戦となります。

フォーメーション:3バック+相手に準じた前への手数

直近の試合でのフォーメーションは3421・3412・3142など。

Football LAB https://www.football-lab.jp/r-ya/formation/ より引用

前監督時代も含まれるため、今季のフォーメーション一覧はもうなんかすごい多い。
現状では3バックを基盤に、前はどう攻めるかは相手の特徴に合わせて微調整する方向のようです。

前に縦にという意識で3バック編成なので、中盤から前への攻め上がり圧力は強く、かつわかりやすく両サイドはウィークになりやすい構造とも言えます。

獰猛な縦指向チーム

獰猛な縦志向チーム。縦に前にスピーディーにボールを動かし厚みをもって畳み掛けるような戦い方を指向する。

激しく寄せる、奪う守備

ボールホルダーにはかなり寄せる守備。
ボールホルダーに近い3人が自分の持ち場をある程度捨ててでも囲い込むファーストプレスエリアを形成。
その奥に3CBを中心に整った守備ラインを形成。ファーストプレスエリアと守備ライン、2層の構えを持ち、2層の間をフリーマンが埋める。このフリーマン役を担う機会が多いのが今季はじめに大宮から移籍した矢島慎也。

攻守のコントローラー矢島慎也

大宮でもしっかりと色を出していた矢島、レノファでも中心選手として躍動しています。

センターハーフでの起用多くボール非保持で最終ライン手前で防御の支援と、ボール保持で縦方向およびサイド裏狙いなど攻撃の舵を取る。

ポジトラ時:オフザボール選手の後が前を追い越すランニング

ボールを奪い取るとオフザボールの選手はボール保持者を越えて縦にランニング。いければ速やかに前につける。ダメなら3CBに戻して自陣ビルドアップから組み立て直し。

最終ラインからまず前へ

ヘナンなど後方横パスで時間を作り一気のロングボールで前線へ。
相手DF裏狙い、または前線でも収め時間を作る間にオフザボールの選手が一斉に押し寄せゴール前で厚みのある攻撃を仕掛ける。

現体制でのレノファサッカーは、ポゼッション・ビルドアップ型というより「いかに前へ仕掛けるか」に注力している印象です。

ミドルパスやロングパスも含め縦方向への意識が強く、例年の金沢・去年の岡山あたり良い守備から縦に速いチームスタイルを、更に前のめりにして「3バックは発射台。守備も中衛・前線がするもの」くらいの感じでやってくるサッカーという印象を持ちました。FWにはFWらしい独力前線打開フィニッシュを時に求めるのも伝統感じる山口仕草。


攻撃も守備も打つべし打つべし、極真空手っぽいというか、順位状況はあっても山口らしさ健在で、少し嬉しく思います。アグレッシブであってこそ山口。

攻略のポイント

中盤横からダイレクト縦狙い

前節、仙台の郷家得点のパターン。似たような中盤のパス交換で機を見て裏を狙う仕掛けは、仙台が何度も繰り返し狙っていた形。

裏を取る前にパス交換を噛ませることで山口のファーストプレスを誘き寄せ、CB最終ラインを警戒モードに置く。
実際の縦クサビは郷家ゴールのような裏狙い、あるいはファーストプレスエリアとCB最終ライン間のスペース=バイタルエリア手前付近につけることもできる。

サイド攻略

3バックの縦志向なのでこちらがボールを奪った山口ネガテティブトランジションの局面ではWB裏のスペースが空く。そこにボールを持ち込み人を充てることで、山口守備の形をボールサイドに引き寄せることができる。

相手守備をボールサイドに引き寄せた上で、ゴールエリア中央〜反対サイド方向に展開できれば大チャンス。

平河CFならバイロン、SJなんかと絡んで状況優位作れる町田にとってわりと計算しやすい形。熊本戦の2点目に近いやり方。

中盤〜高めの位置でのプレス

うしろ3枚、中盤・前方向に重心のあるサッカーなので、最終ラインと中盤のパスの出入りするところにプレスをかけ、楽に前進させないことが重要。

3CB - 中盤間でのパス連携を阻害し、ダッシュやパスミスがあればそのまま攻撃に移れる。
バックパスで最終ラインに戻すと、そこからロングボールを狙ってくるので、それをふまえて最終ラインが跳ね返し or ボール回収。
プレス隊も最終ライン守備ブロックも、なるべく粛々と冷静に対応することが相手の攻め手を塞ぎ、ミスを誘発させることにつながる。

ビルドアップによる誘き寄せ

ボールホルダーへの寄せが強く早いことを活かし、寄せてきた裏を突くパス交換が有効。

中盤でボールをもってモタモタしているとつっかけられるので、ボールをうまくはたきながら、寄せてきた選手の裏に選手が入り込む動き、ないし引き寄せた上で逆サイドにボールを運ぶなどして前進したい。

人の制限、やらせない守備

リソースを前進に7割かけるようなプレイ哲学のあるチームなので、特にゴール前の局面では、わりと強引なドリブル切れ込みや遠目カットインからのシュートなどダイナミックなアタックをどんどん繰り出してきます。

自陣守備時はボール保持者に余裕を与えない、スペースに入り込む選手にスムーズに走り込ませない、楽にシュートを打たせない、やらせない守備の徹底が不可欠です。

ゴール前に多数の人をかける山口、ゴール前のごちゃごちゃしたカオス状態に結構強いこともあるので、そもそもゴール前まで運ばせない、山口からすると攻撃がノッキングする時間がなるべく長くなるよう、90分通じてのアクションが必要です。

Football LAB https://www.football-lab.jp/r-ya/  より引用

スタッツを見ても、攻撃回数(4位)に対してシュート数(19位)、チャンス構築率(22位)、ゴール(21位)の値が顕著に低いという結果が出ています。こちらがうまくやらせない守備を徹底できれば、レノファの攻撃をこうしたスタッツに準じた不完全燃焼状態に持ち込めるはずです。

セットプレー

Football LAB https://www.football-lab.jp/r-ya/ より引用

セットプレー、クロスからの失点が顕著。
レノファのゴール前守備はゾーン対応っぽく見えるので、横のゆさぶりをかけながら、そのまま流し込むのか、スペースを突くのか、遠目から枠を狙うか、様々な手をつくして相手を迷わせたい。

まとめ

サイド攻撃とセットプレーが有効で、現在の町田の強みをそのまま活かしやすい相手とも言えます。またレノファとの試合では、今まで見てきた中では「ホームチームが勝てない」ケースが多い印象がすごくあります。。今回アウェイゲームであることも好材料?かもしれません。現地には岸田来るってー。

優勝昇格決まりましたが、ゼルビアに限って、ましてや黒田監督のチームに限って、それでチームが緩むとかあり得ない気がします。そういうのは絶対あってはいけない、一番嫌う素地、土地柄がありそうな気持ちでいる。メンバー選考も、もちろんあの選手出るところ見たいな……はありますが、あくまで勝つためのメンバー編成で臨んでほしいし、それ以外しないと思います。

ブレずに続け、連勝で最後まで行きましょう。共闘🔥

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