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【見どころ】FC町田ゼルビア 2023年第29節 ファジアーノ岡山FC戦

こんにちわこんばんは。ひだりです。

暑いよもう!
でも連戦だ。元気だして行きましょう。


天皇杯終え

後半からですが、現地観戦行ってきました。JFA.tv キックオフ時刻になったのに放送はじまらなかった時はもう行った方が早いなと思ったんですけど、結局路線バスで野津田車庫から登山ルートになったので流石にちょっと到着までに時間かかりました。バス発車待ちで中継はじまってくれて助かった。

普段週末観戦は車民で、野津田車庫ルートはあまり使っていないので新鮮でした。

最終ライン怪我人や体調不良明けなどでややスクランブル体制のような状況下、シュート数では新潟を上回っていたし、選手チームはあの夜できる全力を見せてくれたけれど、その上でゴールを決められなかった。
逆に、新潟はしっかりリスク管理して、最終盤に1点をもぎ取った。
ツイートまんまだけど、勝ったから新潟が強かった、という試合だったと理解しています。

もちろん悔しくはあったのだけど、チームが全力で臨んだ結果なので清々しさもあり、試合後の気分はさして悪くなかった。どころか、平日半ばにパワーもらえてありがたいなと感謝の想いを持ちながら帰路につきました。

試合後からなんかtwitterで流れてきてる新潟サポの方、ありがとうございました。
画像も拝読しまして暖かいお言葉、とても嬉しかったです。今年はこういう言葉が沁みますね…暑さのせいか目から汗が、、。

新潟、去年(あるいはアルベルさんの頃)から継続している美しいサッカーをJ1行ってさらに力強いものへと昇華していて、強かったです。ベスト8もがんばってください!

内にも外にも、いろいろな声・意見があるとは思いますが、コージと修介が躍動している時点で新潟は特別なチーム。J2のステージで対戦を重ねるにつれ、どんどん熱いマッチアップに変質していった新潟と町田の対戦を見るのは本当に好きで、毎回楽しみにしています。

来年リーグでまたバチバチやれるように、今いる場所で全力でがんばります。天皇杯も優勝目指してがんばってください!


月が綺麗でした。

町田も新潟も、どのチームも、実に、色々な人の想いを受けて戦っているわけで、期待に応える成果を掴み取るためにも、ただただ自分のできることにフォーカス向けて、がんばらないといけません。

そんなわけで、毎節決勝戦。勝たないと行けないファジアーノ岡山戦、見どころ行きたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

ファジアーノ岡山の最近

前半戦のハイライトはこちら。

ジュラトのクリア跳ね返りでミスが出てしまった試合。まさに「痛み分け」でした。

前回対戦時のプレビューがこちら。

直近の戦績

Football LAB https://www.football-lab.jp/okay/match/ より引用

7月以降の試合は2勝2分2敗。
現在順位は10位です。
まずまずながらピリッとしない、といった状況の気配。

おそらく2016、2017年の印象が強いせいだと思うんですが、岡山と町田は基本的に「塩試合」になりやすい印象があるマッチアップです。

ファンタジーサッカー研究室 https://www.fansaka.info/team/machida/okayama/ より引用

過去の戦績としては5勝8分5敗。五分五分すぎ。

得点しても大半が1点、2点勝負の範囲内なので、これはwinnerで狙いがいがある対戦ですね。いっそ1-1が一番可能性高そう。3点取れば勝てますし3点取られればほぼ負け確。

「相手の好きにやらせない」哲学を持つチーム同士の一戦

そんな結果になるのも、これは監督が誰になろうと変わらない部分として、相手の好きにやらせない哲学が染みている両チームだからだと思うんですよね。

対面の相手をつかまえてやらせない。崩れた隙を見逃さず素早くアクションしてゴールを強襲する。そういう戦いを90分やり通すスタイル。

中盤で突破されかかった時の、ファールにならない範囲の手の使い方、制限の掛け方も巧み。
試合冒頭、球際・プレス・プロフェッショナルファール含めそこのやらせないがハマってる感じだと、好調な岡山の日なので警戒しておきたいところ。

昨年終盤戦の潮目となったCスタへのリベンジ

アウェイ岡山というと昨年9月の対戦時が思い出されます。

佐野航大がキレキレであのおっくんが緩急で振り切られるシーンは象徴的だった。

その前節の横浜FC戦を自軍CKからの大カウンターで落とし、リーグ終盤に調子を上げ大観衆で熱気を帯びた岡山に完敗を喫したことで緊張の糸が切れ、昨シーズン終盤の悪夢の10戦未勝利につながったなかなかに忌わしい記憶です。

大観衆の後押しを受けてハイテンションに硬く守り激しく攻めるアグレッシブな岡山のサッカーに飲まれた敗戦で「チームとしての総合力で負けた」という声が多くのサポーターや関係者からも聞かれた試合で、たぶん今後も岡山アウェイ対戦の度に思い出すことになるであろう一戦。

いささかのトラウマ感もありますが、今年も天皇杯新潟戦の敗戦後に迎えることになってしまった。ここを落とすと空気が厳しくなっていく、2位以下の上位陣に「まだ行けるぞ」という気持ちを目覚めさせないためにも絶対に勝ち切りたい一戦です。

木山監督、1試合謹慎有給中。

今節最大のトピックは、岡山の木山監督の謹慎休場です。

前節エスパルス戦でカッとなってペットボトルを蹴飛ばし、清水のIAIスタジアムのドアガラスを壊してしまったそうです。

ストレートにカッとなるタイプではなさそうですが、目の奥底に燃えたぎるマグマのような情熱、執念を常々感じる方なので、まあやっちまったのだな、と。
リリースに書いてあった通り破損させる気なかったのも事実でしょうし、本当に反省されてると思われます。謹慎、木山監督のキャリアとしては2度目だそうですが、、ドンマイ…。

さておき、今節の監督不在がどこまで影響するかはフタを開けてみなければハッキリしません。
現時点でのチームの習熟を考えても、ゲームの入りからおかしくなるのは少し考えづらく(むしろ非常に警戒して注意深く入ってくると思われる)、影響が出るとしたら後半60分過ぎ前後のゲーム終盤の交代策や戦術調整の部分な気がします。

昨年のウチも夏の黒ユニの時期、ポポさんが累積警告で欠場(w)で米山コーチ(現・J3讃岐監督)監督を代行したホーム水戸戦でやらかしていました。平戸変えなければ疲労で詰んでた可能性もあったり、ポポさんが毎節サイドで怒り続けていた理由も透けて見えたり、あれも象徴的な敗戦だった、、。

ただし、逆のケースもあって、2018アウェイ味スタのヴェルディ戦では相馬監督の体調不良で村主さんが監督代行した試合では快勝を収めています。

岡山の想定プラン通りで進めば、その結果を持ってチーム一丸になれますが、チームにちょっとした「ほつれ」が生まれた時に、監督不在だと立て直す部分は難しくなるのでしょう。

町田としては、岡山をうまく突いて相手に「ほつれ」を作り出したいところ。

442ベース、ボール保持時のうしろは3枚

攻撃はワンツーとドリブル打開を組み合わせたシンプル志向。

ベース442、ボール保持時3142か3421、守備ブロック442。
布陣は相手によって変えてくる。

Football LAB https://www.football-lab.jp/okay/formation/ より引用

・櫻川ソロモンは前線でポスト役になり、サイドアタックでボール前進。
大外レーン起点のクロス攻撃をフックに、佐野航大による内への切り込み、中盤が抜け出しての中央突破、混戦の奥にクロスでファー詰めなどアタッキングサードはチームで粘り強く、各選手ドリブルやミドルシュートなど個性も活かした攻撃を仕掛けてきます。

・前述の通り、今節は木山監督が欠場のため試合中の修正を計算しづらく過度な奇策は取りづらいものと考えられる。
オーソドックスな442か3421レーン埋めでサイドと中どちらも行ける形を取ってくるのではと予想される。佐野航大は大外も中切り込みもいけるし機能させやすい。

・柳、バイスのCBなのでハイボールでの攻略は簡単じゃない。

基本的には互いに相手の前を塞ぎあってカウンター狙い合う90分になりそうです。

攻略のポイント

ミドルプレスとポゼッション

・中盤の球際勝負の時間が長くなることが予想され、セカンドボール回収で上回るのが大前提。回収した上で、今節はボール保持して相手を崩すチャレンジが求められる。

シンプルなロングボールアタックで柳・バイス山脈を越えるのは簡単ではないので、中盤勝負をフックにしてはじめて裏へのロングボールも生きてくる。だから今節はポゼッション勝負が重要になる。

・岡山は相手の出方を見てボールホルダーへ常に圧力をかけることを狙う一方、ボールウォッチャーになる性質も強い。人とともにボールを動かしたい。

・ドリブルの仕掛けをフェイクに裏狙い。対面の岡山守備者をピン留めさせつつボールの行き先はCBの奥を狙いたい。安井あたり得意そうなやつ。

・ゴール前のダイレクトプレー。タイミングでズレを作る。攻撃局面では幅も使い、よかった時のポポサッカーのような連動による打開が見たい。

・エリキの一人時間差抜け出しゴールにも期待。清水カルリーニョスのようなゴールはウチも今季何度も見てる。

・天皇杯でも出場のなかった荒木、安井、あとレンジあたりが鍵になりそう。中盤から自分で持っていけて周りも使える人たち。

佐野航大はダブルチーム対応が穏便

・押し込まれた局面では佐野航大をどう抑えるか。再度になるけれど、去年、独力でおっくんをちぎった男なので。

前を切れば内に入ってくる。ドリブルで抉ることもパスもクロスもできる。サイドプレーヤー+ボランチのダブルチームでケアしつつ、ゴール前を埋める守備者が身体を投げ出してでもブロックを徹底したい。

徳島戦における西谷対策に近い。西谷よりも内側の選手への展開も自在に使う選手ではあるので、スペースを消しながら複数人での守備を徹底したい。

・ゴール前混戦状況でのミドルシュートは狙ってくるだろう。自陣守備で動かされた後でもバイタルエリアのケアに誰が入るかコミュニケーションを取りしっかりと対応したい。

球際での交わし/すらしに注意

天皇杯新潟戦でも多くの局面でやられていた、球際をうまくすらして前を向かれるパターンに注意。

球際の面でも、岡山は町田と布陣を噛み合わせて戦えるチームなので、中盤やサイドで、町田守備者をおびきよせ、ひっくり返す動きは個人戦術としても狙ってくるはず。

中盤守備の密度、3-5mの距離感を保ち、ボール奪還狙いつつ、突破された場合のケアもできるよう連携して守りたい。

「起点の起点」田中雄大のケア

特に田中雄大はボールを受けた瞬間の反転前向きを得意にしている。前々節・熊本戦でゴールしている。(下記動画56秒くらいから)

似た形で清水戦の前半にもシュートシーンを作っていたり、後ろから来たボールをダイレクトパスで櫻川ソロモンの決定機につなげたりしている。

後方からのボールをチャンスに転換する能力が高く、決定機の「起点の起点」を作れる選手なので、ボランチは田中雄大を自由にさせないようにしたい。そうすることで岡山の中盤からの前進の脅威度を下げることができそう。

交代策による疲労分散とセカンドプランの準備

折からの猛暑の影響が濃い季節、神経戦のようなバチバチが予想されるからこそ、5人の交代枠を有効に使いたい。

特に、岡山は今節木山監督が不在なことで、90分の中の試合における最終判断は通常と異なる体制で行うことになります。

交代メンバーの特徴をフルに活かし、前半の対応を強いた後、後半からチームの攻め手や起点を変えていくことで相手が対応しづらい状況を作ることができそうです。

デュークの後半投入は、天皇杯に長時間出ていたことを考えると、戦い方の変化幅も大きくつけられるので、現実的に結構アリだと思います。

まとめ

なお、上記ほぼまったく同様の勝ち筋が、岡山にも言えるんですよね。特異点エリキと木山さん不在絡みのもの以外。

岡山もまた、ゼルビアと同様シンプルでもきっちりした守備とランニングでゴールの可能性を高め、局面で電撃的にやり切る、を狙うチームです。
最終的な個の局面で、相手の想定を超えるプレーができるか否か、が勝利の行方を左右します。
そして、岡山を凌駕することができるだけの選手が、ゼルビアにはいると信じています。

今回もいつもの岡山との対戦と同じく、根比べの時間の長い戦いになると思います。気持ちで負けないこと。

勝負の夏 8月、勝ち切って、連勝ロードを築きましょう。共闘🔥

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