見出し画像

ベイクドケーキは十八番


実母が作るベイクドチーズケーキが大好き。

クッキーとタルトの中間の固さでクリームチーズが直接触れているところはしっとりなのに、クッキーの部分はサクサクでチーズクリームの部分もほんのりレモン味でさっぱりなのに濃厚な味わいでこれがまたコーヒーとともにたべると幸せな気持ちにさせてくれます。

作り方を教えてもらって同じように作っても同じ味にならなくて何度も何度も、何度も何度も作りました。私が二十歳の時から作り続けていて、40歳になった時にやっと実母と同じベイクドチーズケーキが完成しました。実に20年の間研究してきました。作って焼いて、一晩冷やしてから食べるチーズケーキ。ほわほわしてるスフレチーズケーキや冷やし固めるレアチーズケーキや湯せん焼期のニューヨークチーズケーキなどがありますが、ダントツでベイクドチーズケーキが一番好き。


画像1

直径26センチのベイクドチーズケーキ。焼き目がおいしさを物語っています。


焼き上がりはこんもりと膨らみ、時間がたつにつれてしぼみ定着します。あら熱が取れたらラップをかけて冷蔵庫で一晩ねかしてから食べます。

材料も作り方もかなりシンプルなのになぜ同じ味にならなかったのでしょう。私が子供の頃から食べていたあの味が忘れられなくて。レシピ通りに作っても何かが違っていました。

クリームチーズ、生クリーム、素精糖、卵、薄力粉、レモン汁。これがチーズクリームの材料です。タルトのようなクッキー生地は半日前から仕込んで冷蔵庫で寝かせてから作ることにしたら、材料がしっかりとなじんで焼き上がりでボロボロせず仕上がるようになりました。

毎回作ってはテクスチャーを確かめながら。子どもたちやパパ様はいつもおいしいって食べてくれます。失敗してもうまくいっても自分で納得いくまでやりきることができたから実母と同じあの思い出のベイクドチーズケーキがいつでも自分で作れるようになりました。


画像2

タルトの層とチーズクリームとクッキーの層が織りなす至福のひと時。

食べたい日の前の日に焼いて、そのまた半日前にタルト&クッキー生地を仕込んで。材料は遅くとも二日前までに用意して準備万端で作ります。

簡単だからまた食べたくなる。

簡単だからまた作りたくなる。

簡単だけど工夫がいっぱいありました。

簡単だけど20年研究してやっと納得のいくものが出来上がりました。

簡単だけど我が家の定番ケーキです。

ベイクドチーズケーキは十八番です。

好きな飲み物とほっこりとゆったりと時間を過ごすために。


最後まで読んでくださりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?