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コンニャク芋からコンニャクを作ったらますますコンニャクがスキに。

コンニャクは今から少なくとも1000年以上前から食べられてきた歴史的なたべものです。煮ても焼いても食べられないこんにゃく芋を囲炉裏の鍋に放り投げたことで芋が灰で凝固して食べられるようになったといわれています。去年初めて生活クラブで手作りコンニャクを作るキットで本場の手作りコンニャクを初めてつくりました。

作り方はそれほど難しくないけれど練り上げ作業は熱さと重さのダブルパンチでくじけそうになりながらも加熱しながらコンニャクを練る作業が嫌になるほど長かったこと。その作業を経て作った翌日から食べられるので手間がかかる食べ物というわけです。手作りのコンニャクは完成するまでの一つ一つの作業がシンプルなのにどっと疲れてしまう工程に度肝をぬかれました。苦労して作ったこんにゃく。刺身コンニャクは格別でした。


これがコンニャク芋です。

黒くてかたい皮に覆われています。

どんなコンニャクになるのか想像がつきませんでした。ここにあるのは1キロちょっとのコンニャク芋です。500gずつに分けてこんにゃくを作りました。どれくらい大変なのかこの時点では知る余地もありませんでした。



皮をむくと真っ白のコンニャク芋さん。500gになるように調整をして。




小さく刻んで水と一緒にブレンダーにかけて攪拌します。




粒粒の状態になるまでブレンダーで攪拌して。

我が家にミキサーがないのでブレンダーでちょこまか作業しました。




水とともにブレンダーで攪拌したら鍋に移し木べらでひたすら練り上げます。この字道な作業がしばらく続きます。この作業が一番苦しくてつらい作業でした。


ゆるゆるでトロトロだったこんにゃく芋に火が通り始めるとドロドロにかわりそして固くなっていくので木べらが重くなる感じ。焦げないように約20分ほど火にかけながら絶えず木べらで練り上げていきます。ひたすら練り上げていくと白かったコンニャク芋が半透明になります。こうして固まってきたらコンニャクの素(炭酸ナトリウム)を加えて素早く混ぜます。バット(こんにゃくを流しいれる容器)を水で濡らして練り上げたこんにゃくを流し入れます。掌で軽く押し当てて徐々に固まるまで少し待ちます。あら熱が取れたら冷やし固めます。





今度は鍋に湯を沸かし20分ゆでます。

もうすぐにでも食べたいのですが、水にさらした状態で一晩おいてから、やっとのことで食べられるようになります。つまり、コンニャク芋が届いて朝から作業すると夕方にやっとここまでの工程になり、実際に食べられるのは翌日の晩御飯ということになるんです。


失敗したら放り出してふて寝すると翌日にはいいことがあるかもしれないというのは逸話ではなくて偶然生まれた食べものなんだと作ってみたことでよ~く思い知りました。

そしてこの作業をもう一度。初心にかえるキモチや感覚を忘れないために残りの500gのコンニャク芋からコンニャクを作り上げました。


ゆであがったこんにゃく。粒粒感がぷりぷり感になります。

500gのコンニャク芋で大人の手のひらサイズのいたこんにゃくが7枚出来上がりました。もう一度同じ工程を繰り返したため、コンニャク専用の冷蔵庫が欲しくなるほどの帯多々しい量を作ってしまいました。


翌日晩御飯でたべた作りたての刺身コンニャクは、弾力があり、何回も噛まずに飲み込めるんですがあまりにもおいしい口当たりのど越しに惹かれました。


昔の人の知恵ってすごいなぁと。


どうやっても食べられないものをがなじみ深い食べ物になることが。


放っておいたらできちゃったの偶然のようにとらえらています。コンニャクの歴史は古く、今も多くの人に愛されている食べ物の一つとしてこれからも食べ続けていきたい。





最後まで読んでくださりありがとうございました。

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