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民泊ではなく旅館でもホテルでもない『IORI STAY』

飛騨高山にある貸切宿はほとんどがパスワードだけ教えてチェックインするスタイルなんですが、これは全国共通ですね。

人件費という一番重いコストを削減したいのと、複数物件あるとチェックイン時間が重なるのでマネジメントが大変といった背景があります。

その分、ゲストに注意事項を理解してもらえず騒音問題が発生したり、提供サービスが限られたり、最終の宿チエックができないというデメリットも発生します。

ただ、なるべく利益を出したいと考える投資家や経営者が多いことや、本業を持ちながら副業的に一棟貸し切り宿を運営するケースも多いため、いわゆるセルフチエックインでの運営がほとんどです。

IORI STAYでは、町家一棟貸し切り宿として開業した最初の物件から、必ず対面チェックインでおもてなしすることを徹底してきました。どんなに到着が遅くてもです。ノーショーの時は本当に悲しくなりますが、ポリシーとして徹底してきました。どんな時もです。

そうすることでゲストの生の声と反応を獲得して、より良いサービス、設備、ツアーと開発をしてきました。

最近はコロナ禍で日本人ゲストが多かったので、16-17時頃の到着が多く、遅い時間のチェックインはほとんどありませんでした。

インバウンドが戻ってきてからは、乗り継ぎやフライトの関係で遅めのチェックインになることも少し増えてきました。

昨日のゲストは、久しぶりに到着が遅く、夜11時近くに。IORI STAYは必ず対面でおもてなしするので、眠気と戦いながら待ちました。

とっても素敵なゲストで、遅めのチェックインに感謝してくださり、会話も弾んで一緒に写真撮影も。遅くまで待った甲斐がありました。

しかも『実は長野観光に来たんだけど、IORI SHIROYAMAが素敵すぎて、飛騨から通うことにしました』と嬉しい言葉!!

少しでもローカルと触れ合ったと心に何か残るように、人間らしさをあきらめないのが、自分たちのブランド。その積み重ねで今があると感じました。

必ず対面でお出迎えする理由は他にもあります。

車で来るゲストには夜中に迷ったらすぐサポートできるし、疲れてゆっくりしたいのに設備の使い方がわからない、といった小さなストレスも防げます。

ゲストも疲れているので手短に終わらせるようにしますが、結果、効率的で満足度も上がると感じています。

そして、夜中に地域の人々にも迷惑がかからないというのも大切。

必ず対面でチェックインすることで、近隣への配慮もしっかりとお願いできます。

IORI STAYの対面チェックインは、ブランドとしてゲスト向けに必須のサービスであると同時に、

自分たちのインスピレーションやモチベーションの源泉であり、

地域の中で観光業をさせていただく上で必要な信頼関係のベースでもあると考えています。

地域内に点在する12棟の町家のチェックインマネジメントは大変ですが、このスタイルは必ず維持していきたいIORI STAYのこだわりです。

※写真は昨日チェックインした宿「IORI SHIROYAMA」です。


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