レンズ沼あれこれ:CANON LENS 135mm F3.5
今回のテーマはCANON LENS 135mm F3.5です。見た目は細長〜い黒い筒ですね。カメラから極端に飛び出た形状となるのでちょっぴりアンバランス、街中で持ち歩いていると何だあれ?となりそうです。キャノンカメラミュージアムでチェックすると、同じスペックのレンズが3種類。年代によって少しずつ違うようなのですが、2番目と3番目は見た目が一緒、そして特に表記の違いはないようです。(※キャノンカメラミュージアム:レンズ館Sレンズ参照)
1952年発売:serenar 135mm f3.5 565g
1958年発売:canon lens 135mm f3.5 438g
1961年発売:canon lens 135mm f3.5 424g
手許のレンズは実測423g。ということで、おそらく3番目(マークⅢ?)だろうということがわかります。少しずつ軽量化されてきたんですね。外観からでは詳しくわかりませんが、細かい部品の見直しなどが行われたのだろうと思います。
これまでたくさんのカメラ・レンズを手にしてきたものの、キャノンとはほとんど縁がありませんでした。特にポリシーなどがあったわけではなく、本当にタイミングが合わず縁がなかっただけなのですが、改めて手にしてみるとモノづくりのレベルの高さに感動を覚えます。デジカメとオールドレンズの組み合わせは、心躍りますね。
CANON LENS 135mm F3.5
マウント:ライカLマウント
レンズ構成:3群4枚
絞り羽根:10枚
重さ(実測):423g
ライカLマウントなので、L→M変換リングを装着し、ライカMマウントレンズとして使用。長いピントリングの先っぽに絞りリングがあるという形状です。ピントリングを回すと絞りリングも一緒に回るという感じなので、絞りを変える時はピントリングが同時に回らないよう押さえながら回します。これは一般的な仕様なのでしょうか。私は初めてでした。
まずは逆光からの美しい玉ボケ画像をご覧いただきたいと思います。色あいも深みと鮮やかさが共存しており、非常に素晴らしい。キラキラに埋まってしまいそうで心地よい。
年々、秋を楽しめる期間が短くなってきている気がしますが、植物たちは季節の移ろいをそれとなく伝えてくれています。普段から視界には入っているはずなんですけど、レンズ〜カメラを通すとまた違った世界を見ているようで不思議ですよね。
戦前から日本の光学産業を支えてきたキャノン(正式な表記はキヤノンだそうです)ですから、それなりのプライドと自信にあふれた製品を産み出してきたんでしょう。60年以上前の製品からその一端を感じ取れます。還暦を過ぎ、相棒がデジタルに変わってもちゃんと仕事してくれる。チャンスがあれば、ぜひお手にとってみてください。
とっても魅力的なレンズだなぁと思います。
なお、レンズに関する記述や評価はすべて、素人カメラマンの個人的な感想です。誤った情報や評価などがあれば、ただちに修正していきたいと思っています。その点はご容赦ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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