レンズ沼あれこれ:Super-Multi-Coated TAKUMAR 28mm F3.5
今回は旭光学Super-Multi-Coated TAKUMAR 28mm F3.5です。タクマーの28mmF3.5にはいくつかのバージョン違いがあるようですが、手許のレンズは最小絞りがF16でフィルター径は49mm、多層コーティングのSMCモデルです。ペンタックスフォーラムを参考にすると、1971年以降に発売されたモデルだそうです。
旧モデルからはコーティングだけでなく設計も見直されており、小型化・軽量化が達成されているのだとか。実測200gクラスは、私が所有するレンズの中でもけっこう軽い方ですね。当家のラインナップには、金属鏡筒のずっしり重たい系レンズばかりが揃ってますから。
マウントはM42スクリューマウント。手許のレンズにはフィルター装着部とマウント部にダメージがあります。マウントアダプターによっては最後までしっかり回らず、装着できないものがありました。
Super-Multi-Coated TAKUMAR 28mm F3.5
マウント:M42スクリューマウント
レンズ構成:7群7枚
絞り羽根:5枚
重さ(実測):212g
F値は開放で3.5ですからそんなに明るくはありません。ということで、ボケ具合のチェックから。写真2枚目はちょっとわかりにくいですが、手前は神社の狛犬の頭です。柔らかく嫌味のないボケ味でうまく光を入れると丸ボケも出るという感じなので、悪くないかと思います。
色味はあっさり系かと思います。お天気がだいぶ影響していますが、決してコントラストが低いわけではなさそう。
久しぶりにリコーGXRを引っ張り出してみました。M42〜ライカMマウントの変換アダプターをかまして、A12アダプターユニットに装着しています。それにしてもピント合わせに苦労。昔はこんな小さなビューファインダーを覗いて、頑張って撮ってたんだなあと思い出しました。
最後に逆光チェックも。派手にフレア・ゴーストが発生する感じではないですね。
オールドレンズといえばタクマー…という方も少なくないかと思います。とはいえ、SMCタクマー28mm F3.5はオールドレンズ関連書籍やマニアの間で紹介されているような、いわゆる定番(super takumar 55mm f1.8とか)からは外れている存在でしょうか。確かに、個性という点ではちょっぴり物足りなさを感じなくもありません。どちらかというと真面目で目立たないタイプか。
ということで、そんなに出番は多くないかも。ですが、コンパクトで扱いやすいので、今日は28mmで行きたいね、という気分のときに使ってみましょう。
なお、レンズに関する記述や評価はすべて、素人カメラマンの個人的な感想です。誤った情報や評価などがあれば、ただちに修正していきたいと思っています。その点はご容赦ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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