見出し画像

血に対する正しい見方

生命のために必要不可欠

血、血液は動物の生命維持のためになくてはならないものです。当然、それは人間にも当てはまります。人は血液の30%を失うと命が危険にさらされます。
ですから、聖書にも『あらゆる生き物の命はその血であり、命が血のうちにある』(レビ17:14)と述べられています。神様は命を神聖でとても貴重なものと見ておられますから、血も同じように神聖でとても大切なものと見ておられることがわかります。

血の主な働き

血液には、主にに次のような働きがあります。

  •  栄養や酸素を供給する 血液は取り入れた酸素と栄養分を各細胞に運びます。

  •  老廃物を運び去る 二酸化炭素と微小な老廃物の粒子を運び去ります。老廃物の中でも,死んだ細胞のように大きな粒子は,血液を通して組織内に入って来る白血球細胞が食い尽くします。

  •  体を感染から保護する 危険なバクテリアやウイルスが侵入して来ると白血球が捕らえて破壊します。
                                                                                                    血液の化学的組成や働きは極めて複雑なため,科学者にもまだ分からない点がたくさんあります。

聖書は何と述べているか

ノアに対して

大洪水で悪に満ちた世が滅ぼされた後、エホバ神はノアを祝福されました。そして、次のような命令も与えられました。『生きている動物はどれも食物にしてよい。緑の草木と同じように、それら全てをあなたたちに与える。ただし、血を含む肉を食べてはならない。血は命だからである』(創世記9:3,4) この時から人間は肉を食べるようになりました。しかし、血を含む肉、つまり血抜きされていない肉は食べてはいけないと神様は言われました。

モーセの律法で

エホバ神はイスラエル人と律法契約を結ばれました。それは仲介者がモーセなので、モーセの律法と呼ばれますが、内容はエホバが与えられたおきてです。その中でも、くり返し「血を食べてはならない」と命じられています。(レビ17:10, 申命12:16) 理由はノアに言われたように「血は命」だからです。

1世紀のクリスチャンに

イエス・キリストが地上に来られ、イスラエル人の特別な立場は失われました。モーセの律法も効力を失いました。しかし、血に関する規定は変わりませんでした『偶像に犠牲として捧げられた物、血、絞め殺された動物、性的不道徳を避けている』ように使徒15:29に書かれている通りです。これはある意味当然です。上でも述べたように、律法が与えられる前から血は食べてはならないと命じられていたからです。ですから、割礼や安息日など律法で定められていた規定は廃されました。しかし、血に関する命令はキリストの弟子であるクリスチャンにとって今も有効であり、重要なものです。 

血の正しい用い方

 モーセの律法には、「血が、そのうちにある命によって贖罪を行う」(レビ17:11)と明記されています。血は罪の許しを求めるために捧げられました。ですから、イエス・キリストがご自分の完全な命と血によって全人類のための贖いとなられたことはモーセの律法で予示されていたことの実体です。それで、食用にする動物の血は,地面に注ぎ出し,塵で覆わなければなりませんでした。(レビ 17:13,14)
 それで、血を食べたり、輸血したりしないのは、医学的な理由からではなく、血の正しい用い方を定めたエホバ神に対して敬意を示すためです。そして、血が命を意味しているからです。
 血を作られたのはエホバ神です。作られた方が、最善の使い方を知っているにちがいありません。それ以外の用途で使うことは身体的にも有害にちがいありません。血を体内に取り入れることが医学的な見地からも有害であると認める科学者、医師たちも増えています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?