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人吉市に食料など陸送 熊本豪雨で 支援物資 東松島・職員派遣の恩返し

 東松島市は10日、甚大な豪雨被害を受けたる熊本県人吉市に食料や飲料水などの支援物資を送った。同市大塩の鷹来の森運動公園内の防災備蓄基地から大型トラックに積み込み、市役所前で見送りを受けた後、被災地に向けて出発した。【横井康彦】

 人吉市は、熊本県内でも被害規模が大きい自治体で、現在も1千人近くが避難所に身を寄せている。東松島市は、平成24―29年度の5年間にわたり、同市から職員の災害派遣支援を受けており、その恩返しの機会として物資支援を決めた。

 物資は被災自治体から要望を聞き取り、500ミリリットル飲料水6千本と調理不要食(500グラム)2千食を用意。東日本大震災の経験からブランケット204枚も独自策として物資に加えた。

 市職員の派遣も検討したが、新型コロナウイルスの影響で熊本県はボランティアや職員の派遣を県内者限定としているため、人的支援は断念した。

 出発式で渥美巖市長は「支援物資は、5年間の職員派遣の御礼の品であり、有効に活用してほしい。人吉市長宛てには、今後住宅の被害判定などで協力する内容の親書も託した。1日も早い復興を願う」と語り、トラックの出発を見送った。

 物資は、12日朝に人吉市に到着予定で、現地の物資集積拠点に届けられる。


石巻市も衣類配送 災害協定結ぶ八代市に

 九州豪雨で石巻市は10日、災害時相互応援協定を結ぶ熊本県八代市に支援物資として送る衣類や土のう袋を手配した。【熊谷利勝】

 八代市の要請を受けて配送する衣類は男女の下着や靴下3千枚。災害時支援協力の協定を結ぶイオン(株)に依頼して調達し、同社の物流網を生かして来週中に届けられる。土のう袋は市内に事業所がある東洋安全防災(株)に1万枚を発注。11日にも届く予定という。

 八代市では球磨川が流れる西部地区を中心に甚大な被害が生じており、石巻市は13日に現地調査と健康管理支援で保健師を含む4人の職員を派遣することにしている。


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