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県内過去最多220人 石巻地方13人感染 専門家 盆明け倍増懸念

 県は12日、石巻地方の13人を含む計220人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の感染者数では過去最多。累計は石巻市399人、東松島市130人、県内1万1067人。新たに80代女性1人の死亡も確認され、死者は計92人となった。

 村井嘉浩知事は緊急会見を開き、現在のリバウンド防止徹底期間を県独自の「緊急事態宣言」(12-31日)に移行したことを発表。県外との往来自粛、県内移動も家族などと少人数で行うよう求めたほか、「まん延防止等重点措置」の適用も視野に政府と調整する方針を明らかにした。

 石巻地方の新規感染者は、石巻市が10代女子学生、20代男性団体職員、30代男性会社員、50代男女会社員、50代男性会社役員、50代女性パート、60代男性無職2人、50・60代女性無職の11人。東松島市は20・50代男性会社員の2人。13人中5人は感染経路が分かっていない。

 クラスターが発生した石巻赤十字病院では新たに患者7人、職員1人が感染し、累計は患者18人、職員6人の計24人。新たに判明した職員は病棟をまたいで業務に当たっていたため、同院は入院予定を16日まで産科を除く全病棟で中止。救急外来も緊急性の高い患者を除き、同日まで受け入れを中止する。外来診療は通常通り行う。

 県内の病床占有率は7割を超し、医療体制はひっ迫。会見に同席した医師会の専門家らは「急患の収容、がん患者の手術ができないなど一般診療に影響が及ぶぎりぎりの線。医療従事者も大変な緊張感の中で従事しているので、県民皆、自覚をもって感染対策を講じてほしい」と求めた。

 このペースで感染が広がれば「盆明けには今の倍。1日400人規模になる」と予測した。【山口紘史】


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