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県設置認可 石巻地方初 東松島に日本ウェルネス宮城高校 開校へ

 東松島市小野地区の旧鳴瀬未来中学校校舎を活用して開校を目指していた全日制「日本ウェルネス宮城高校」への県の設置認可が26日に下り、4月1日に開校することが決まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で授業開始時期は未定だが、少なくとも5月上旬以降となる見通し。誘致を進めてきた同市と運営する学校法人タイケン学園(柴岡三千夫理事長)=東京都=は30日、市役所で共同記者会見を開き、石巻地方初の私立高校開校に喜びと地域活性化への期待を寄せていた。【山口紘史】

 私立高誘致をめぐっては、平成29年に市が小野地区学校施設利活用選定委員会を設け、30年3月に同学園を利活用事業者に決定。旧鳴瀬未来中校舎を私立高校舎にする計画で、地域や市議会からの承認を得たほか、市と学園で協定を結び、校舎改修や寮の建設などの準備を進めてきた。同年9月、学園が県に私立高校設置計画を提出し、認可待ちとなっていたが、1年半が過ぎた今月26日にようやく認可が下りた。

ウェルネス校舎 (1)

旧鳴瀬未来中校舎を活用して開校する日本ウェルネス宮城高校

 同校は全日制普通科で、進学・スポーツ・グローバルの3コース(定員各40人)で構成。1学年120人で全学年計360人定員(計9クラス)となる。認可が年度末になったことで、生徒募集が難航し、一期生は50人程度となる見通し。7割が福島、山形などの県外で、残り3割が県内出身者、石巻地方からも3人が入学を予定している。

 新型コロナの影響に伴って入学式などは見送る方針で、授業開始も5月上旬以降という。部活動は男子硬式野球、サッカー、女子バレーボール、陸上競技部などを創部。校舎横のプール跡地に男子寮(定員100人)、小野保育所跡地に女子寮(同50人)を建設した。

 共同記者会見で渥美巖市長は「地域初の私立高校の開校はとてもうれしい。生徒が東松島に来てくれることで地域活性化や人口減少対策につながる。明るく温かく歓迎する」と話した。

ウェルネス校舎 (2)

記者会見に市とタイケン学園の職員が出席した

 同学園事務局主査で設置責任者の鳥居哲夫さんは「ようやくスタート位置に立てた。地元に愛される学校を目指し、若い力で地域に元気と活気を呼び込むことができれば」と語った。

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