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のり屋手掛ける〝のり弁当〟|㈱津田海苔本舗(石巻市渡波字栄田)

  石巻市渡波の㈱津田海苔本舗では、平日限定で弁当や惣菜を販売している。震災以前まで養殖ノリの製造販売を行っていた津田文彦社長が、確かな目で仕入れた魚介類を店内で調理。「のり屋が作ったのり弁当」という絶対的な自信が食材や味付け、風味で表現されており、多くの胃袋をつかんで離さない。

渡波字栄田で営業中

県産と無添加にこだわり

 同店は平成17年にオープン。三陸産海産物の小売りのほか、弁当や総菜、ソフトクリームが好評だったが、震災で被災。仙台での避難生活を余儀なくされたが、平成31年に渡波の店舗を再建した。令和2年6月から弁当販売も再開した。
 人気はやはり「のり弁当」(500円)。鮭とからあげの2種類ののり弁を提供している。のりは県漁連の入札で仕入れたものを2段に敷く。乾のりを提供前に焼き上げることで、食べる際に香りが広がるなど、専門家ならではの工夫を施している。

津田海苔本舗自慢の「のり弁当」(鮭)


 主役ののりを引き立てる唐揚げや鮭、だし巻き卵は、調理の際の油をココナッツオイル、砂糖は三温糖を使用し、無添加にこだわる。このほか、ちらしずし(500円)や名物ぼたもち(あんこ、ごま各180円)、煮魚(時価)、茎わかめの煮物(378円)と豊富な惣菜をそろえる。

名物のぼたもちも高い支持を得る

 津田社長は「石巻で弁当を再開した時、多くの方に『待っていた』と喜んでいただいた。たかがのり弁、されどのり弁。自慢の弁当、総菜なのでぜひ食べてほしい」と話していた。

お店情報

㈱津田海苔本舗

▽住所=石巻市渡波字栄田79―1
▽時間=10~15時
▽営業日=月~金曜日
▽電話=0225―24―1454


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