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新型コロナウイルス情報掲示板②

読者の皆さまへ

 新型コロナウイルスの全国の感染者は1万人を超え、300人近くが亡くなっています。今、世界中で取り組んでいるのは、できるだけ感染者を増やさないこと。そのために私たちに求められているのは、風邪やインフルエンザ予防などと基本的には変わりません。こまめに手洗いをし、人と会う時はマスクを着用し、人混みを避けることです。

 ただ、新型コロナウイルスの場合、感染してもすぐに症状が出ない、または無症状のケースも多く、普段通りに活動するため、知らぬ間に周囲へうつしてしまいます。したがって、極力、人と会う機会を減らすとともに、万一の感染に備えて家庭、仕事での自らの役割を見直し、対策を講じておきましょう。

 また、デマやうわさなど誤った情報に惑わされないことも大切です。

 現在、テレビや新聞、インターネットのニュースは新型コロナウイルスで一色です。情報があふれるほど、私たちは知らぬ間に自分の受け取りたい情報、信じたい情報を無意識に選んでしまう傾向にありますが、その結果、社会が混乱することもあります。一例が先般のトイレットペーパー騒動です。

 「正確な情報で行動を―」。9年前の東日本大震災直後の壁新聞に記した言葉です。私たちはもう一度、こう呼び掛けます。今後、石巻地方でも感染が発生する可能性はありますが、そんな時こそ、正確な情報で行動することが重要となります。

 このページでは、地域の掲示板として必要な情報を分かりやすく随時伝えていきます。読者の皆さんも新型コロナウイルスに関して、知りたいことや今、感じている不安な点などをお寄せください。

株式会社 石巻日日新聞社
電話 0225-95-5233 メール media@hibishinbun.com

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◆注意◆

 次亜塩素酸ナトリウム液の噴霧の吸引は人体に有害‼ 
 新型コロナウイルスについての消毒・清掃は、手袋を着用し消毒用エタノールで清拭する。または次亜塩素酸ナトリウム液で清拭後、湿式清掃し乾燥させる。なお次亜塩素酸を含む消毒液(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)の噴霧は、吸引すると有害であり効果が不確実であることから行わないこと
※厚生労働省「社会福祉施設等における感染拡大防止のための留意点について」より


こちらコロナ相談室

寄せられたお悩みや、知りたいことについて調査し、その結果をお伝えするコーナーです。

◆働く妊婦さんの不安

 私は妊婦です。夏に出産を控えていますがスーパーで働いているため休むことができません。自粛要請が出ている中でも店には毎日、多くのお客様がいらっしゃいます。嬉しいことですが、〝3密〟を避けるためにも回数を減らすことや、家族の代表が一人で来店するなど考慮していただきたいです。(石巻市・20代女性)

 首都圏で問題とされているスーパーマーケットの〝3密〟が、最近は石巻地方の各店でも目立ってきました。先日も午前中から駐車場がいっぱいになるほどで、レジ前には行列もできていました。

 一部店舗では入場制限導入の動きはあるものの、このままでは感染リスクは高まる一方です。ただでさえ神経質になる状況ですが妊娠中でも働かざるを得ない人の不安が大きくなるのは、多分に想像できます。

 このような中、加藤勝信厚労相は1日、感染への不安をもつ妊婦に対し、事業主が休業などを義務付ける方針を発表しました。実際、地方都市の中小企業では自由に休暇を取ることもままなりませんが、事業主には「2つの命を守る」という観点から妊婦への配慮が求められます。

 また、厚労省はホームページなどで妊婦向け情報を提供しています。それによると、一般的に妊娠中に肺炎を起こした場合、重症化する可能性が高いとされますが、新型コロナに関しては、妊娠後期に感染しても経過や重症度は、妊娠していない人と差がないということです。胎児の異常、死産、流産を起こしやすいという報告もなく、「妊娠中でも過度な心配はいらない」とアドバイスしています。

 とはいえ感染予防は当然必要です。人混みを避け、こまめに手洗いをするなど日頃からの健康管理に努め、自身や家族の体調観察を続けることが大切です。そして、万一に備えた準備と産科医療機関との連絡体制を事前に確認しておきましょう。

◉ 妊産婦向け臨時電話相談

 厚労省は連休中に、専用のコールセンターで、助産師が、妊産婦の皆様の新型コロナウイルスや妊娠生活の不安等にお答えします。ぜひご活用ください。☎0120-220-273 (5月6日までの 9~17時)助産師が皆さんの不安にお答えします。


◆コロナ感染者重症化の前兆となりえる「13の症状」◆

 国は今後、地域で感染が拡大した状況では、コロナ感染者のうち無症状者及び軽症者について、自宅や自治体が用意した宿泊施設での安静・療養を原則とすることも示しています。実際、首都圏では自治体が用意したホテル、または自宅などで療養をしている人は少なくありません。しかし、症状急変の可能性は否定できず、厚労省は留意すべき「緊急性の高い症状リスト」を公表しています。

 療養者には表中の項目で自己観察を行うこと、該当した場合、宿泊療養時には宿泊施設の看護師、自宅療養時には県の相談窓口への連絡をすることを呼び掛けています。 

●家族等の観察
・顔色が明らかに悪い
・いつもと違う、様子がおかしい
・ぼんやりしている(反応が弱い)
・もうろうとしている(返事がない)

本人の自己観察
・唇が紫色になっている
・息が荒くなった(呼吸数が多くなった)
・急に息苦しくなった
・生活をしていて少し動くと息苦しい
・胸の痛みがある
・横になれない。座らないと息ができない
・肩で息をしている
・突然(2時間以内を目安)ゼーゼーしはじめた
・脈がとぶ、脈のリズムが乱れる感じがする



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