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石巻市議選告示 43人立候補 30議席かけた激戦開幕 地盤や中心部で主張

 任期満了に伴う石巻市議選が15日に告示され、21日まで1週間の選挙戦が始まった。定数30に対し、事前の見込み通り43人が立候補を届け出。4年前の前回に比べて5人多く激戦となった。各候補者は選挙事務所前などで第一声を上げ、地盤となる地域や有権者が集中する旧市内を中心に選車を走らせ、街頭演説では政策を訴えた。投票は22日で、即日開票される。

■投開票日は22日

※立候補届け出順で右上から下に掲載(敬称略)

 立候補者数は現在の定数となった平成26年以降最も多く、現職25人、元職2人、新人16人。新人の数や7人の女性候補者数も合併時の17年以降では最多。届け出の党派は公明党3人、日本共産党2人、立憲民主党1人で、ほか37人は無所属となっている。

 石巻市は東日本大震災から11年が過ぎ、大規模な工事を伴う復興事業も残りわずか。被災した街が再生、発展する一方、少子高齢化や人口減少が進み、支え合いのコミュニティーづくりや移住定住の促進が急務になっている。新しく増えた公共施設などの維持管理費ものしかかり、持続可能な行財政運営が課題。長引くコロナ禍や不安定な国際情勢の影響を受ける経済対策も求められる。

 現職、元職は経験と実績を強調しながら地盤となる地域や支援団体を周り、再選への足固めを急ぐ。風穴を開けたい新人は知名度不足を補うべく選車から名前を連呼し、世代交代をアピール。街頭演説で政策を訴える候補者の姿もあった。

 前哨戦は盛り上がりに欠けたが、告示後は街のあちこちでスピーカー越しに候補者の名前が飛び交い、急激に選挙ムードが高まった。一方、従来型の運動を行わず、選挙活動はもっぱらインターネットという候補者もいる。

 有権者数(14日現在)は11万9489人(男5万7776人、女6万1713人)。人口減少の影響もあって、前回市議選の同期(12万4788人=平成30年5月12日時点)よりも5299人少なくなっている。【熊谷利勝】





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