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コロナ、貝毒の逆境の漁師応援 CFで「ほやアルバム」制作へ いしのまき観光大使 萌江さん

 新型コロナウイルスの影響に伴う販路縮小や、まひ性貝毒による出荷規制で打撃を受けた地元産のホヤを救おうと、いしのまき観光大使でシンガーソングライターの萌江さん(26)が応援プロジェクトを立ち上げた。自ら〝ホヤドル〟を自称するほどのホヤ好きであり、今回はインターネット上で支援を募るクラウドファンディング(CF)に挑戦。「ほやアルバム」のCDを制作し、支援者の返礼品に生食や加工品のホヤを贈ることでPRにつなげていく。【近江瞬】

 萌江さんは、母親がホヤ漁の盛んな牡鹿半島の谷川浜出身。そのため、幼少から現在に至るまで「クセの強さが私に似ている。食べると元気になるので私の元気の源」とホヤが大好物。代表曲に「ほやのマーチ」などがあり、5月にはコロナ禍で飲食店へのホヤの販路が断たれる中、家庭での消費を喚起しようと、ホヤのむき方をテーマにした楽曲も制作した。

 ホヤ漁は最盛期の5―6月、コロナによる販路縮小に加え、一部海域で基準値を超すまひ性貝毒が発生したことで出荷規制が敷かれるなど二重苦の状況となった。規制は6月30日に解除され、出荷が再開されて課題だった海域も細分化されたが、書き入れ時の収入源の影響は大きい。

 こうした逆境を打開しようと、萌江さんは地元のホヤ漁を応援するプロジェクトを今月7日からスタート。CFで100人を目標に支援者を募り、ホヤ尽くしのアルバムを制作する。支援額は最大10万円までとし、返礼品に地元産の生ホヤやホヤの加工品を入れ、消費拡大の一助にしていく。

 14日までにすでに支援者は64人となるほど注目されており、萌江さんは「この活動でホヤを知ってもらい、食べたいと思ってもらえたらうれしい。生も加工品も自信を持っておすすめできるものばかり」と呼び掛ける。

 アルバムは新曲も含めて7―8曲予定。リリースは9月中を見込んでおり、「このアルバムを聞けばホヤの魅力を全て知ることができるはず。全国に届いてほしい」と望んでいた。

 CFは8月31日まで展開しており、CFサイト「muevo」内または「萌江オフィシャルウェブサイト」のリンクから移動できる。



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