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注意!夏場の漫然運転 石巻地区安協女性部 三浦部長「思いやり大事」 コロナ禍で街頭啓発中止

 事故のない安心安全な地域を目指して活動する石巻地区交通安全協会女性部(三浦なを子部長)。婦人部の時代から夏の交通事故防止運動で、盆に帰省するドライバーらに飲料を提供する「いっぷく運動」を毎年、展開してきた。今年は新型コロナウイルスの影響で運動は中止となるが、女性部は石巻地方7支部で交通事故ゼロを目指し、人と接触しない視覚に訴える啓発活動を行っていく。支部対応を含め、三浦部長(67)に具体的な取り組みを聞いた。【渡邊裕紀】

 ―新型コロナの影響で人と接する啓発活動が難しい状況だが。
 夏の交通事故防止運動(7月21日―8月20日)期間中は「いっぷく運動」が恒例の事業であり、準備してきたが、〝第2波〟とも思えるような感染が広がる中、人と接触する啓発活動は自粛した。今後は、のぼり旗を立てて走行中のドライバーに訴えるなど、違った方法を取りいれていく。

安協女性部三浦部長 (11)

「交通ルールを守り思いやりを持って」と話す三浦部長


 ―各支部では、どのような活動を進めていくか。
 安協女性部の支部は石巻、蛇田、渡波、稲井、矢本、河南、鳴瀬と地域ごとに計7つあり、草の根運動で交通安全を訴えている。
 例えば稲井支部は稲井小の子どもたちを対象に交通安全教室を開いており、河南支部では、特産のからし巻きをドライバーに配る「からし巻き作戦」も長く続けている。各支部とも工夫を凝らして独自でキーホルダーやチラシ、カレンダーなどを作り、これを配布しながら意識の高揚を呼び掛けている。

 ―事故のない地域の実現に向け、何を訴えていくか。
 車の運転は思いやりを持つことが大事。横断歩道では歩行者を優先し、余裕をもって運転することで事故を未然に防いでほしい。横断歩道のない車道での歩行者の事故も多く、今年1月には石巻市内で死亡事故も起きている。必ず横断歩道を渡ってほしい。
 夏は暑さで体が疲労し、漫然運転となってしまうことが多い。こまめに休憩をとり、注意力を維持してハンドルを握ってほしい。また、運転中や歩きながらのスマートフォン操作は、周囲への注意力を奪い大事故につながるので絶対にしないでほしい。
 石巻地方では学生を中心とした自転車のマナーの悪さも目立っている。運転者、歩行者の意識が変われば必ず事故は防げる。新型コロナに伴う「新しい生活様式」と共に、夏場も気を抜かず交通ルールをしっかり守ってほしい。


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