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高齢者用ワクチン到着 石巻市 13日から施設入所者接種

 石巻市では、高齢者施設の入所者や介護士らを対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種が13日から始まる。8日、石巻赤十字病院に1箱(975人分)が届いた。一般向けのワクチン到着は県内初。配送車から降ろされた保冷箱は、院内の超低温冷凍庫に収納された。【山口紘史】

 市では先月から医療従事者対象の優先接種を開始。当初、次は65歳以上の高齢者(約4万9千人)としていたが、国からの供給量が対象者数に満たないことが分かり、まずはクラスター(感染者集団)が発生した場合の影響が大きい、高齢者施設の入所者と従事者から段階的に進める方針とした。

 市内の高齢者施設は約80カ所あり、対象者は計約4600人。13日には同市大森の特別養護老人ホーム仁風園の入所者と従事者計約180人、15日は特別養護老人ホーム和香園の計約100人に接種する見通し。今回届いたワクチンもファイザー社製で2回接種が必要。1回目から3週間後に2回目を受ける必要がある。

高齢者施設対象のワクチン 県内で初めて石巻赤十字病院に搬入 (29)

保冷箱に入ったワクチンがトラックから慎重に降ろされた

 市によると、高齢者施設を対象とした接種後は、その他の65歳以上を対象に行う。しかし国からどれだけ安定的に供給されるのかは依然として不透明。開始時期は早くても5月下旬の見通しという。

 市健康部ワクチン接種対策室の佐々木義洋室長は「(高齢者施設を対象とした)待望のワクチンだが、量は少なく貴重なため、有効活用できるよう適切な接種体制を築く。供給ペースは未定だが、全員分のワクチンは必ず来るので、引き続き感染対策を講じながら待っていてほしい」と呼び掛けていた。

 また東松島市や女川町にも今月中旬以降に高齢者施設対象のワクチンが届く予定。


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