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歴史、伝統受け継ぎ未来へ 石巻好文館高校 創立110周年記念式典

 石巻好文館高校(加賀谷亮校長・生徒572人)の創立110周年を記念した式典が14日、同校体育館で開かれた。在校生や教職員のほか、卒業生、県関係者が出席。先人たちが築いてきた長き伝統を受け継ぎ、新たな歴史をつむいでいく思いを新たにした。

 同校は明治37年、日和山に私立石巻女学校として開校し、同44年9月14日に石巻町立石巻実科高等女学校として創立。大正9年に羽黒山の木造校舎に移転し、その翌年に県立に移管。昭和23年に県石巻女子高となった。同43年に現在の貞山三丁目に移り、平成18年の男女共学化に伴い、校名も石巻好文館高校となった。これまでの卒業生は約2万6千人を数える。

式典には生徒や同窓生らが出席した

 竣工から約半世紀が経過していた旧校舎は老朽化が著しかったことから、県は令和元年に新校舎の建設に着工し、昨夏、完成。今年5月には落成記念式典が開かれた。

 創立式典は卒業生らで構成する110周年記念事業実行委(高橋壽枝会長)が企画。高橋会長は先輩たちが築いた歴史の上に今の好文館があることを強調し、「これからの歴史を作るのは在校生の皆さん。学校と地域のさらなる発展を祈っている」とあいさつした。

 加賀谷校長は「110年の歴史と伝統は大きな支えであり、私たちの足元を明るく照らしてくれている。歩みを止めず、まっすぐ未来に進み、好文館の歴史に新たなページを刻んでいこう」と呼び掛けていた。

 生徒会長の中村寿宏さんは、生徒代表のあいさつで「伝統を受け継ぎつつ、私たちの手で新たな伝統も作っていくことが大事。全員で心を一つに手を取り合っていこう。さらに成長し(校是である)『甲斐ある人』として、社会に貢献し続けることを誓う」と決意した。

 記念アトラクションでは、雄勝町伊達の黒船太鼓保存会が勇壮な演奏を届けたほか、110周年を記念して同窓会からステージ幕の寄贈もあった。
【山口紘史】





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