花屋の隣から甘い香り「網地島特産 網地いも屋」|石巻市清水町
石巻市清水町で花屋「フローリストクラウン」を営む高橋聖公社長は、店舗に隣接する自宅1階を活用して焼き芋屋「網地島特産 網地いも屋」を開いている。自身が網地島で育てた紅はるかを専用器具で石焼きにし、しっとりとした食感と甘さが魅力の焼き芋を1本売りしている。
網地島では、昔から島民がサツマイモを栽培し、多くは干し芋として自家消費されてきた。高橋社長は、25年ほど前から網地島に花を売りに足を運んでおり、島のサツマイモの魅力を知っていた。島内の高齢化が進み、サツマイモ生産者と生産量が減りつつある現状を見て「何らかの形で恩返しできないか。島で芋を育て、干し芋にし、網地島のブランドとして盛り上げよう」と考えた。
3年前に網地島で苗から育て始め、約4千平方メートルに植えた。今年、約3トン半を初収穫した。本格的な干し芋生産に先駆け、おいしい網地島産のさつまいもを本土の人たちにも知ってもらおうと、花屋の横で焼き芋販売を始めた。
専用の石焼き器を用意し、午前11時半、午後3時に焼き上げる。しっとりとした食感と、サツマイモの濃厚な甘さが特徴で、1本100円―300円で販売。事前に電話で予約をすることも可能だ。
高橋社長は「網地島で作ったおいしいサツマイモを皆さんに食べてほしい。そして『網地島の芋ってこんなにおいしいのか』と知るきっかけになれば。夏場は冷やし焼き芋も検討中」とほくほく顔を見せた。
【お店情報】
▽住所=石巻市清水町一丁目12-6
▽営業時間=11時半~17時
▽定休日=不定休
▽電話=0225-22-6556
最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。