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衆院選 後半戦スパート 安住候補 地元色を強調 森下候補 大物続々応援

 第49回衆院選(31日投開票)は、12日間の選挙戦の折り返しを過ぎて後半戦に入っている。石巻地方を含む宮城5区は、連続9選を目指す立憲民主党元議員の安住淳氏(59)、自民党新人で元タレントの森下千里氏(40)が一騎打ちを繰り広げている。震災復興や人口減少、新型コロナ感染対策と経済再生など課題は山積みだが、急な選挙日程の決定で論争が深まらないまま選挙戦に突入。名前の連呼が空疎に響く中、候補者は街頭演説や個人演説会を開いて有権者をつなぎ止めている。

 公示の19日、松島町で第一声を上げた安住候補は選挙区内を1周し、夕方には〝石巻第一声〟と題して石巻駅前で街頭演説。方言やなまりを交えて地元出身の候補であることを前面に出し、震災からの経過を知らない相手候補を指して「託せるわけがない」と語気を強めた。自民党候補として5区で過去3度対決し、4月の市長選で安住候補の支援を受けた齋藤正美石巻市長もマイクを握った。

安住淳街頭 (38)

街頭演説で地域の未来を語る安住氏

 選挙区を遊説できたのは、最初の2日間だけ。党国会対策委員長として他の選挙区をテコ入れしており、きょう26日、6日ぶりに選挙区入りして6会場で個人演説会を開催。これまでの選挙戦ではミニ集会を重ねたが、今回はコロナ禍でできず、候補者本人がいる機会を最大限に生かして浸透を図る。

 陣営は終盤にかけ、組織力を生かして確実な投票行動につなげる呼び掛けを強める。

 森下候補は自公連携の組織力を生かした遊説を展開。大票田の石巻市を軸に大崎市の一部や大郷町、南三陸町も細やかに回り、支持拡大に奮闘している。

森下遊説 (2)

各地で有権者と会話を交わす森下氏

 22日に石巻市恵み野の商業施設付近で、知事選に立つ村井嘉浩氏と、県議補選(石巻・牡鹿選挙区)に立候補した池田憲彦氏との共闘もアピールした。以降も自見英子参議院議員、小野寺五典衆議院議員らを応援弁士に迎え、26日は高市早苗党政調会長、28日には三原じゅん子参議院議員がテコ入れする。

 支部長就任時から2千回を超す辻立ちで知名度の浸透を図っており、県議や市議、町議の後押しを受けながら毎回一定規模の有権者に各種政策を訴える場を得ており、野党重鎮の牙城を崩すべく勢いを増している。
【熊谷利勝、横井康彦】


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