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県内最高齢は東松島の高橋さん 112歳 長寿お祝い 喜びの歌声も披露

 敬老の日の20日、東松島市は県内最高齢者(112歳)となった同市高松在住の高橋きねこさんに長寿を祝う祝詞と記念品を贈った。高橋さんは111歳となった昨年以降、県内最高齢を維持。特別養護老人ホーム矢本華の園で祝詞などの贈呈式があり、渥美巖市長らがさらなる長寿を祈った。

 高橋さんは、明治42年7月10日に旧矢本町に生まれた。農業を営んでいた源勝さん(昭和39年没)と結婚し、子ども10人、孫13人、ひ孫14人、やしゃご22人に恵まれた。畑仕事や酪農に精を出し、民謡や踊りもたしなむなど行動力にあふれており、介護認定を受けたのは、100歳を超えてからだ。

 103歳の時に太ももを骨折して以降は基本、寝たきりとなり、同施設のショートステイを利用。体調が良い時は車イスで散歩に出たり、民謡を口ずさんだりする時もある。

112歳のお祝い (2)

家族らが高橋さん(左)の長寿を祝った

 贈呈式で渥美市長は「家族や施設の支えがあってこそ。今後も県内最高齢を継続してほしい」と激励し、祝詞と敬老祝い金を贈呈。高橋さんの長女よね子さん(87)からは、花束、施設からはひざ掛けが贈られた。

 高橋さんは歌声を披露するなど元気な様子。孫の栄さん(67)は、「黙々と仕事に励み、家族に怒られることもなく、常に動いている人。それが長寿の秘けつなのかもしれない」と敬い、「我々と一緒に一日でも長く一緒にいてもらえるよう、家族のチームワークはもちろん、施設のサポートを受けながら頑張っていきたい」と話していた。

 県内の100歳以上の人口(1日現在)は、男180人(前年比7人減)、女1263人(同118人増)の計1443人(111人増)。長寿命化が進み、この5年で約1.4倍の人数になっている。最高齢は男性が栗原市の108歳、女性が高橋さんの112歳となっている。【横井康彦】


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