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災害時、給電車で電源確保 トヨタ販売店5社 車両貸与で東松島と協定

 東松島市は15日、宮城県トヨタ販売店5社と災害時の外部給電可能車両貸与に関する協定を結んだ。外部給電可能車両の貸与に関する協定は県内初。車両を活用することで、避難所で一部電化製品の使用や携帯端末の充電などが可能になる。【横井康彦】

 トヨタ自動車は、ガソリンが満タンであれば、一般家庭の約4日分の使用電力を補える給電機能(最大出力1500キロワット)を備えた18車種を販売している。この外部給電機能を災害時の避難所運営に役立てようと、宮城トヨタ自動車(株)、ネッツトヨタ宮城(株)、仙台トヨペット(株)、トヨタカローラ宮城(株)、ネッツトヨタ仙台(株)の5社と協定を結んだ。

 締結式には各社の代表が出席し、協定書に署名した。渥美巖市長は「東日本大震災後にも車両の寄贈をいただくなど協力をいただいた。全国では昨年390自治体が風水害などで被災している。避難所運営で外部電源は効果的であり、有事の際に活用していく」と述べた。

災害時外部給電車両協定締結

車両を使ったデモンストレーションもあった

 これに対して宮城トヨタ自動車、ネッツトヨタ宮城の後藤誠社長は「外部給電機能は現状オプションだが、将来的には標準にしていきたい。災害時に大事な機能であり、販売店としてもここをフォーカスしながら市民の皆さまのお手伝いができれば」と語っていた。

 式終了後には、市役所駐車場で実際に外部給電車両を活用した電気ポットでの湯沸かし、携帯電話の充電などデモンストレーションが行われた。


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