クロソイ出てこいやー! ベッコウゾイ、ヒラメも本命は…
【2019年10月23日掲載】
秋も深まってくれば岩礁に棲みつく大型のクロソイやアイナメなどを狙う夜釣りの「ナイトロック」も本格化する。今回も早坂悠真さん(23)=石巻市のぞみ野=と一緒に北上漁港や神割崎周辺の漁港を巡った。
最初に向かったのは神割崎オートキャンプ場近くの小滝漁港。ここは海底の大部分が岩礁と砂地で形成されており、海草も多く、魚が集まりやすい条件がそろう好ポイント。到着すると既に先客がおり、私たちは港内の隅で竿を出した。
この日はイワシと思われる小魚が湾内を泳ぎまわり、海の状態は良好だった。私は3.5グラムのオフセット針仕様のジグヘッドに甲殻類系の3インチのワームを選択。早坂さんは大物狙いで10インチの大きなワームを付けて竿を振った。しかし、20分ほど投げ続けたが、アタリはあるものの魚が食いつかず見切りを付けた。
私は約30センチのベッコウゾイをキャッチ
続いて向かったのは大指漁港。こちらも海底は起伏のある岩礁でクロソイやメバルなど多くの魚種で良型が釣れた実績がある。私も湾内で40センチほどのクロソイを釣り上げたこともあり、お気に入りのポイントだ。
移動後、互いにルアーをカーリー系の4インチに変更。底を這うようにワームを通すと「グンッ」と私の竿に力強いアタリがあった。すぐにリールを巻いて糸のたるみを取り、素早く合わせると、魚の重みと根魚らしいトルクのある引きで竿が弧を描いた。
ドラグを調整しながら巻き進めると、海面に姿を現したのは体長約30センチのベッコウゾイ。おいしい魚なので持ち帰ろうか、どうか悩んだが、さらなる成長を願って海に戻した。
早坂さんが釣り上げたヒラメ
それから10分ほど過ぎたころ、遠投で大物を狙っていた早坂さんが魚を掛けた。竿の曲がり方からかなりのサイズと思われたが、上がってきたのは体長約35センチのヒラメ。もちろんうれしいが、クロソイが本命なのでこちらも戻した。
その後もルアーを投げ続けたが、この日は残念ながらクロソイを目にすることはなかった。最低気温が10度を下回る日もあり、海水温の低下で対象魚が狙いやすくなるこれからに期待したい。【千葉拓人】
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