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御神火に願う安寧の年 石巻市どんと祭 健康、安全へ手を合わす
石巻市内の各神社で7日、正月飾りをたき上げる「どんと祭」が開かれた。市民らが持参した正月飾りをたき上げ台にくべ、燃え上がる炎に家内安全、健康第一、そして新型コロナウイルスの感染収束の願いを込めた。
どんと祭は、正月飾りで迎えた年神様を炎で送り出す行事。石巻市内では、40年ほどから「新生活運動」をきっかけに、他地域よりも1週間早くどんと祭を催している。
住吉公園にある大島神社では、旧北上川に突き出した炊き上げ台が設けられ、夕方からの強風予報を見越して午後2時ごろに火を入れた。燃える炎にしめ縄や松飾りなどを投げ入れ、市民らは御神火に手を合わせた。
同市大橋二丁目の高橋里菜さん(住吉中1年)、壮輝さん(開北小4年)の姉弟は「コロナが早くなくなるのと家族全員の健康、幸せを願いました」と話していた。
正月飾りが次々と炎に投げ込まれた
女川町も同日にどんと祭が行われ、東松島市は14日に矢本運動公園で開かれる。
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寒さに耐え〝疫病鎮静〟 男3人勇壮に裸参り
強風の中を練り歩く
白はちまきにさらし姿、草履をはいて神社を目指す「裸参り」が7日、石巻市の中心部で繰り広げられた。男性3人が全長約1.7メートルの祈願札やちょうちんを掲げ、鐘を鳴らしながら地域の安全と新型コロナウイルス感染症の収束を願った。【渡邊裕紀】
石巻裸参りの会(毛利壯幸さん、成田昌生さん共同代表)が主催し、今年で16回目。例年は男女30人以上の大所帯でまちを歩き、同市住吉町の大島神社を参拝するが、新型コロナの影響で人数を大幅に減らした。感染対策で口にくわえる「含み紙」も、今回はマスクに変更した。
寒風吹きすさぶ中、凛とした表情で練り歩いた
この日の中心部は外気温が2度。そこに風速が10メートルを超す強風が吹き付け、身を刺す寒さとなった。裸参りは午後6時に同市中央の割烹滝川を出発し、鳥屋神社、石巻駅前、立町商店街、大島神社までの約3㌔道のりを1時間ほどかけて練り歩いた。掲げた祈願札には、コロナ禍の終息を願う「疫病鎮静」の文字を書き込んだ。
毛利代表は「震災からもうすぐ10年。まちの変化を感じながら地域の安寧を願い、裸参りを行った。16年前は2人から始まっており、今年は初心に帰った気分。これからも地域の変遷を感じながら裸参りを続けたい」と話していた。
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