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アジを求めて牡鹿半島 メバルの数釣りは好調

【2019年10月2日掲載】

 7月に掲載した「アジ探し行脚」から約2カ月。渓流釣りやスロージギングなどさまざまな釣りに挑戦してきたが、あの魚を忘れたわけではない。9月になってから牡鹿半島から女川方面の漁港を中心にサビキ釣りなどでアジが釣れているという情報を聞き、早坂悠真さん(23)=石巻市のぞみ野=と牡鹿半島に向かった。

 コバルトラインを抜けて牡鹿半島の漁港を目指した。ポイントについたのは午後7時を過ぎたころだが、辺りは真っ暗。日の沈む速さに季節の移り変わりを感じた。

191002釣りパラダイス_メイン写真

早坂さんがアジをキャッチ

 ヘッドライトで手元を照らしながら、アジ用の疑似餌を選び、準備万端で早速、漆黒の海に竿を振った。この日は大潮で絶好の釣り日和と思われたが、「海に魚がいないのでは…」と思うほど、アタリがない。ジグヘッドの重さを変え、異なるタナを探っても反応がなく、1時間もしないうちに移動した。

 続いて向かったのは谷川浜。以前のアジ狙いの記事でカンパチの幼魚を釣り上げたポイントだけに期待は高かった。到着すると常夜灯周りに多くの小魚がおり、海の状況は悪くなさそうだった。

 ほどなくして、早坂さんが最初に竿をしならせた。「小さいが、メバルではない」。水面から出てきたのは、体長約15センチのアジ。対象魚としていた魚が釣れるのは、記事を書く身として大変ありがたい。

191002釣りパラダイス_サブ写真

メバルは釣れるが、本命には出会えず

 私も続こうと力を込めて竿を振るうが、釣れるのは10―18センチのメバルばかり。まれにアジらしいアタリが来るが、疑似餌にいたずらをするような食い気のない反応だった。

 そうこうしている間に時間が過ぎ、漫画の世界ならこの辺りでググっと大物が釣れてきそうだが、現実は上手くいかず。メバルはあがるも、私の竿に対象魚がかかることはなかった。アジよ。いずこに。【千葉拓人】



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