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スタジオジブリの原点ここに 開幕 アニメージュとジブリ展 ナウシカ声優「全部が目玉」

 「アニメージュとジブリ展 一冊の雑誌からジブリは始まった」みやぎ石巻展が19日、マルホンまきあーとテラス=石巻市開成=で開幕した。オープンセレモニーでは稲井中学校吹奏楽部が「天空の城ラピュタ」などの曲を演奏。齋藤正美市長らとテープカットした「風の谷のナウシカ」でナウシカを演じた声優、島本須美さんは「全部が目玉。親子で楽しんで」と呼び掛けた。

 午前10時の開場から待ちかねたファンが続々入場。名古屋から駆け付けた一番乗りの水谷麻里さん(42)、妃那さん(24)親子は「すごい楽しみ」と話し、さっそく熱心に見入っていた。

ジブリ展テープカット

声優の島本さん(右から3人目)らがテープカット

 スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが手掛けていたアニメ専門誌「アニメージュ」のバックナンバーがコーナー分けされ、ずらりと並ぶ。日本のアニメが世界に名だたるカルチャーとして成長していく過程が「アニメージュ」の誌面を通じて楽しみながら理解できる展示内容だ。

note用ジブリ展ファン3

 冒頭には、石ノ森章太郎さんの代表作「サイボーグ009」にも触れられている。監修した三鷹の森ジブリ美術館の高橋望シニアアドバイザーは「アニメの歴史の中で石ノ森さんが果たした役割はとても大きい。あらためて紹介した」と石巻展から加えたポイントをあげた。

ジブリ展ファン2

展示に見入るファン

 また、「ナウシカ」に出てくる「風使い腐海装束」を立体化した造形作家、竹谷隆之さんによる作品は初めての試み。9年前に三鷹の森美術館が自主製作した「アルシオーネ」(鳥型の飛行機)は数年ぶりの公開。さらに、桃生町の梱包会社、今野梱包とコラボした「ナウシカ」に出てくるキャラクター王蟲(オウム)のダンボールのオブジェ(長さ約3メートル)は石巻展だけのオリジナル。「ジブリと何度もやり取りして忠実に再現した」(今野英樹社長)自信作だ。

note用ジブリ展王蟲

 さまざまなキャラクターのぬいぐるみなどが販売されるグッズコーナーもある。さらに市内の飲食店14店舗がコラボメニューを展開、市内4カ所に撮影スポットが設けられるほか石ノ森萬画館では関連企画展を開催中。

 会期は9月12日まで(月曜休館)。チケットは一般1500円、中高生1千円など。土日祝日と8月11-13日は時間制。【本庄雅之】


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