見出し画像

サンセットクルーズツアー 商品化へ可能性探る 観光資源は夕暮れの海

 復興支援の感謝イベント「i感謝博」の一環で12日、石巻サンセットクルーズモニターツアー(石巻観光協会・石巻圏観光推進機構共催)があった。石巻市内の観光業関係者が旅客船に乗り、石巻工業港を巡航。船から夕日の落ちる港の風景を楽しみ、海上での新しい観光資源の可能性を探った。同協会は収集したアンケートを参考に、ツアーの内容を煮詰めて商品化を目指していく。

 「i感謝博」は、飲食店での特別メニュー提供やフェア開催などコロナ禍を考慮して11月28日までの長期間にわたり、さまざまなイベントが催される。同ツアーには海運会社の網地島ライン㈱が協力し、通常は運行しない夕方以降の時間帯を利用して夕日を楽しむクルーズを企画。モニターツアーには関係者ら47人が参加した。

サンセットクルーズモニターツアー (2)

いつもの夕日とは異なり、海面から反射する光も美しい

 旅客船「マーメイドⅡ」を貸し切り、午後6時に同市の中央乗り場を出航。旧北上川に架かる橋や川辺の風景を楽しみながら河口を離れ、30分ほどで石巻工業港に到着した。雲が多かったが、切れ間から見えた夕日が雲を赤く染め、参加者はスマートフォンなどで撮影を楽しんだ。

サンセットクルーズモニターツアー (4)

船上から暮れゆく工業港の風景を楽しんだ

 一般社団法人ISHINOMAKI2.0で、市街地の活性化などに取り組む矢口龍太さん(38)は「網地島への航路とは違い、普段は乗らないコースが新鮮で夕日も美しかった。さらに船内でアトラクションなどあれば面白いのでは」と可能性を見出していた。

note用サンセットクルーズモニターツアー (1)

 同推進機構の山内千代文事務局長は「旅客船を活用した新しい観光資源として、今までになかった周遊コースを設定した。アンケート集計を参考に、多くの人を呼び込めるツアーを探りたい」と開発に思いを込めた。

 「i感謝博」は、19日夜にも新しい試みとして牡鹿半島の鹿を観察するバスツアー「みる鹿(シカ)ナイト」も行う。【渡邊裕紀】


現在、石巻Days(石巻日日新聞)では掲載記事を原則無料で公開しています。正確な情報が、新型コロナウイルス感染拡大への対応に役立ち、地域の皆さんが少しでも早く、日常生活を取り戻していくことを願っております。



最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。