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衆院選公示 候補者第一声 宮城5区は前・新対決 コロナや心の復興訴え

 第49回衆議院議員総選挙が19日に公示され、12日間の論戦が始まった。石巻地方を含む小選挙区の宮城5区に立候補したのは、届け出順に立憲民主党前議員の安住淳氏(59)、自民党新人で元タレントの森下千里氏(40)。それぞれ松島町内や石巻市内で第一声を上げ、新型コロナウイルス対策や東日本大震災からの心の復興などを訴え、選挙カーを走らせた。投票は14日に告示された宮城県知事選挙、22日告示の県議会議員石巻・牡鹿選挙区補欠選挙と同日の31日で、即日開票される。【熊谷利勝、横井康彦】

衆院選宮城5区立候補者(届出順)
安住 淳 59 立民前⑧
森下千里 40 自民新(公明推薦)

※略歴の見方=①出身地②最終学歴③届出職業④主な経歴⑤現住所

安住淳第一声 (85)b

安住 淳 候補

【略歴】①石巻市②早稲田大学社会科学部卒③政党役員④元NHK記者、元防衛副大臣、元財務大臣、党国会対策委員長⑤石巻市南中里四丁目

感染対策に皆の審判を
新時代を導く先頭に

 連続の9選を目指す安住候補の陣営は、松島町文化観光交流会館前から選挙戦をスタート。初めに青山久栄選対本部長が「生粋の地元候補であり、財務大臣として復興に導いた立役者。9選に押し上げてほしい」と訴えた。

 安住候補はマスク姿でプラスチックの箱に立ち、「コロナで一番、東北で打撃を受けている町だからここに来た」と第一声。「自民党の対策でどうなったか今一度考え、厳しい一票を投じてほしい。政治に審判を下すことこそ、次の6波の教訓になる」と求めた。

 さらに「震災復興は第2ステージ。ソフトの面で心のケアをやらないといけない。一人も取り残さない復興政策が求められる」と安住候補。「来年の今ごろにはマスクを外して楽しく暮らせる社会を作ってみせる。そのために政治を刷新し、新しい時代に導くために先頭に立って頑張っていく」となまり交じりの発声で支持者の心をつかむと、最後は「頑張ろう」の掛け声でこぶしを突き上げた。

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森下候補第一声 (4)b

森下 千里 候補

【略歴】①愛知県名古屋市②名古屋学院大学商学部中退③自民党第5選挙区支部長④元タレント、元ジム・ゴルフ用品会社代表⑤石巻市開北一丁目

心共にする一生の戦い
健康と暮らしを守る

 自民党県第5選挙区支部長で元タレントの森下候補は、ヨークベニマル石巻蛇田店付近で第一声を行った。「戦いは12日間ではなく、これから皆さんと心を共にする一生の戦い。生涯頑張っていく」と訴えた。

 連立を組む公明党の櫻田誠子石巻市議からたすきを受け、渡辺拓朗石巻総支部長は「女性の国会議員が足りない。女性でなければ見つけられない社会の課題がある。女性国会議員を送り出すことを投票行動の価値観の一つとして有権者に訴えたい」と激励した。

 マイクを握った森下候補は、医療・介護福祉の充実、インフラ整備、女性支援の政策を訴え、「宮城5区には震災による二重三重の苦しみがある。だからこそ皆さんの声をしっかり届けたい」と強調。コロナ対策にも触れながら「野党は政権批判が主だが、それは違う。与野党ともに宮城5区を良くするため対案を出し、意見や思いをぶつけて、健康と暮らしを守り、地域経済を発展に導きたい」と語った。

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宮城第5選挙区有権者数
(10月18日現在)

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