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石巻に加え女川も会場 RAF 8月11日から夏会期

食とアート、音楽の総合祭

 第3回目となる食とアート、音楽の総合芸術祭「リボーンアート・フェスティバル」(RAF)の詳細が22日に発表された。テーマは「利他と流動性」。会期を今夏、来春の2回に分けて年またぎで開き、石巻市内のみならず新たに女川町も追加されて作品展示が行われる。食のイベントでは地元飲食店がフードディレクターとなり、地元食材を使った食の喜びと幸せを提供。震災から10年が過ぎた石巻地方の復興を広く発信するほか、歴史や文化、自然の魅力と価値を創造していく。【渡邊裕紀】

RAFキービジュアル

「利他と流動性」を掲げるRAFのキービジュアル

 RAFは牡鹿半島を中心とした総合芸術祭。10年にわたる開催を視野にRAF実行委と一般社団法人APバンクが主催し、県や石巻市など共催。平成29年の初回は28万人、令和元年の第2回は44万人が来場する大規模イベントとなった。

 第3回目の概要発表は石巻市と仙台市、オンラインであり、石巻会場は旧観慶丸商店=同市中央三丁目=で開かれた。齋藤正美市長も出席し、8月11日―9月26日までの夏会期の概要が示された。齋藤市長は「豊かな自然や食材、文化や知恵など地域の魅力に触れる機会にしてほしい」と話していた。

RAF記者発表会 (26)

石巻会場では小林さんらとオンラインでつないだ

 実行委員長で音楽家の小林武史さんも「この地域での出会いの深さがあったからこそ実現できたイベント。震災後に生まれた利他の感覚を再認識し、本当の豊かさを考える機会になれば」と思いを込めた。

 RAF2021―2022の夏会期は、石巻地方の6エリアを会場とし、オノ・ヨーコさんや廣瀬智央さんなど国内外22のアーティストやユニットが参加。市街地エリアは日和山公園や旧つるの湯、石ノ森萬画館などで写真や映像、絵画、立体を中心とした芸術作品を展示する。

 今回初めての開催となる女川エリアは、女川駅前広場、海岸広場周辺で作品を展示。ほかに桃浦、荻浜、小積浜、鮎川浜でも展示が行われる。食の分野は飲食店の松竹=同市中央二丁目=、いまむら=同=、割烹滝川=同一丁目=がフードディレクターとなり、地元食材を使って新しい料理を紹介していく。

 作品鑑賞に必要なパスポートの前売りも始まり、宮城県民限定は2000円、中学生以下無料。そのほかは大人3000円、学生2500円。


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