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16年ぶり新人同士の争い 阿部氏、勝沼氏が表明 石巻市長選まで2カ月

 任期満了に伴う石巻市長選(4月25日投開票)は、18日で告示まで2カ月となった。これまで立候補を表明しているのは市議の阿部和芳氏(60)と元衆院議員で医師の勝沼栄明氏(46)。ほかに市包括ケアセンター所長・市立病院在宅医療センター長で医師の長純一氏(54)が出馬に意欲を見せ、県議会副議長の齋藤正美氏(66)は市民有志から要請を受けて立候補を検討中。現職の亀山紘氏(78)は3期目の任期満了で退任を決めており、合併時の平成17年以来、16年ぶりに新人同士の争いになりそうだ。【熊谷利勝】

 市長選は、昨年末に亀山氏が今期限りでの退任を正式表明。年が明け、市議会最大会派のニュー石巻を中心にした議員有志が最初に動き、若さと国政経験がある勝沼氏の擁立を決め、1月12日に立候補を要請した。

 会派に所属せず、3度目の市長選挑戦に意欲を見せていた阿部氏は同19日、いち早く立候補を表明し、行財政改革や新型コロナの事業者支援を唱えた。議員定数削減も訴えており、自らの欠員で市長選と同時に市議補選とならないよう当面、議員を続ける。来月に石巻市中央に後援会事務所を開設する。

 勝沼氏は次期衆院選立候補予定者となる自民党第5区支部長を降り、今月8日に市議会有志と市民団体から出されていた要請に承諾し、無所属で立候補することを表明。11日に会見し、支所、総合支所の権限強化や高校までの医療費無償化などの公約を発表した。近く後援会の事務所開きを大街道東で行う。

 12日には、長氏が今月末での退職を自身の講演で表明。震災後に開成仮診療所長として採用され、医療復興に貢献してきたが、現場から体制を整える限界を感じ、選挙の争点としたい考え。医療、介護関係から推す声があり、「この問題を訴えたい思いがある」と前向きに捉えている。

 翌13日は、介護職有志らが齋藤氏に立候補を要請。16日に若手農業者、漁業者からも同様の要請を受けた齋藤氏は「ほかにも要請を受ける予定であり、それぞれの話を聞いた上で決めたい」と回答を留保したが、立候補はほぼ確実とみられる。

 復興事業はハード面で完了の見通しがついたが、被災者の心の支援は今後も続く。一方で復旧した施設の維持管理費や人口減少、新型コロナの影響が行財政運営に重くのしかかる。亀山市長は9日の記者会見で「誰を後継指名するかは白紙。状況を見ながら判断したい」と話す。立候補予定者の説明会は3月19日にあり、このころには選挙の構図が見えてきそうだ。


東松島市 市議選 少数激戦の様相
現職上田氏、五ノ井氏引退 市長選は無風状態

 任期満了に伴う東松島市議選(4月18日告示・25日投開票)は定数18に対し、現職の引退、元職、新人の動きが見え始め、選挙戦が濃厚となった。一方で市議選と同時に行われる同市長選は、2期目に向け、無所属で立候補を予定する現職の渥美巖氏(73)以外に動きはなく、無風状態が続いている。【横井康彦】

 市議会は平成29年に死去した古川泰廣氏(享年79)の欠員分に加え、取材に対して病気療養中の五ノ井惣一郎氏(81)が家族を通じて不出馬の意向を示したほか、7期の上田勉氏(77)も引退を表明。定数に対して3議席の減となる見通しだ。

 一方、29年の前回市長選に立候補した元市議の五野井敏夫氏(67)は、市議会への復帰に向けて活発な動きをみせる。同じく市長選に出た元市議の木村清一氏(71)は取材に「立候補の考えはない」と否定した。

 市議選は告示まで2カ月となり、新人の動きも出始めた。今のところ、元農協職員の阿部秀太氏(60)、元航空自衛官の井出方明氏(64)、元会社経営の千葉修一氏(57)が立候補に前向き。議員秘書などを務めた女性も出馬の準備を進めているほか、周囲の動向を注視する前回立候補者もおり、選挙戦は必至だ。

 市議会は議員の高齢化が進み、ある現職は「体調に問題はないが、同じ地域で政治理念も重なるところがあれば、託すという考え方もある」と話しており、世代交代も視野に入れている。

 コロナ禍で地域行事が中止され、人が集まるのも難しい中、立候補予定者はアピールに頭を悩ます。ある新人の予定者は「みんな同じだが、動くに動けない。情勢も見えない状況でどう対応すればいいか分からない」とつぶやく。これまでとは様変わりした選挙戦が近づいている。


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