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廃校使い漫画家育成提案

4年ぶり政策コンテスト
最優秀賞は石専大稲葉ゼミ

 未来を担う若者による「いしのまき政策コンテスト」の決勝大会が29日、石巻市かわまち交流センターで行われた。高校生、大学生の計5チームが「10年後に住みたい石巻はこれだ!~いしのまきを稼げるまちに~」をテーマに、若者ならではの斬新かつ住民目線での政策を提案。石巻専修大経営学部経営学科3年の稲葉ゼミ生チーム「SK3」が最優秀賞に輝いた。

SK3が最優秀賞を獲得した

 同コンテストは石巻市と石巻青年会議所による実行委員会の主催で、4年ぶりの開催。7月29日から石巻市の文化や産業、人口減少の現状を調査し、約3カ月かけてそれぞれの政策をまとめた。
 決勝大会には唯一の高校生チームである石巻商業高校と、石巻専修大学の4チームが参加。それぞれ10分間で政策を提案し、工藤均副市長や後藤峻青年会議所理事長らが実現可能性や地域特性、独創性、さらに発表力を審査していった。

 最優秀賞に輝いたSK3は、市が漫画や現代アートを生かしたまちづくりに力を入れているものの、展示物を眺めるだけで、市民が主体的に芸術や漫画文化に関わる機会が少ないことを指摘。子どものなりたい職業の上位に漫画家が入っており、廃校の教室を活用して創作に取り組める作業場作りと、それに関連した定住策を打ち出した。
 審査員は「行政に関わる人間にとって盲点になる点が多く、勉強になった」などと講評。提案された政策は市に採用される可能性があり、SK3リーダーの木村隼さん(21)は「みんなと話し合う中で意見がぶつかることもあったが、最優秀という結果にまとまったので良かった。自分たちの提案が地域の持続性や活気につながれば」と期待を寄せた。
【横井康彦】


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