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モザイク画やテーマ曲披露 全国豊かな海づくり大会 県庁で開催記念イベント

 10月2、3日に石巻市が主会場となる「第40回全国豊かな海づくり大会~食材王国みやぎ~」の開催記念イベントが1日、県庁で開かれた。大会は天皇皇后両陛下が出席される主要地方行事の一つであり、水産業の振興などを理念に持ち回りで開かれている。宮城県は本来、昨年に予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で今秋に延期された。記念イベントでは折り紙の魚で作った大型モザイクアートの展示、特産品の販売会などで8カ月後に迫った大会の機運を盛り上げた。【渡邊裕紀】

 海づくり大会は水産資源の保護や海、川の環境保全、全国規模での作り育てる漁業の推進が目的。両陛下を招いた宮城大会は、昨秋に石巻魚市場で開く予定だったが、コロナ禍で見送りが決定。その後、次回以降の開催予定地である兵庫県、北海道と協議して順送りし、規模縮小して今年10月の開催となった。

豊かな海づくり大会開催記念イベント (225)

販売会では石巻地域の海産物を軸に県内の特産品が並んだ

 記念イベントは「海づくり大会に向けてカウントダウン3・2・ 1 GO!」と題し、庁舎1階ではホヤやギンザケ、サンマなど石巻地方の海産物を中心に県内の特産品がずらりと並んだ。屋外では石巻産カキをふんだんに使ったカキ汁が限定100食振る舞われ、磯の香りを楽しんだ。販売会は5日まで開かれている。

 ステージでは大会実行委員会会長の村井嘉浩県知事が「水産業界と関係者一丸で準備を進めている。震災から10年であり、多くの人に復興の進んだ姿を見てもらい、食材王国宮城もPRしたい」とあいさつ。その後、大型モザイクアートが初披露された。

note用豊かな海づくり大会開催記念イベントモザイクアート

大会の機運を盛り上げる巨大なモザイクアートが披露された

 アート作品は放流事業などに参加した石巻市の寄磯小学校、女川小中学校を含む県内児童やイベント参加者がこしらえた魚の折り紙1万9657枚で作った幅27メートル、高さ5.4メートルの大型モザイク画。放流魚のホシガレイとヒラメが描かれており、会場では作品の一部(約20メートル)が公開された。折り紙で作った魚の最多展示数でギネス世界記録に挑戦し、現在申請中。同大会の会場にも展示予定となっている。

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モザイクアートは魚の折り紙約2万枚で制作

 また、海づくり大会のPRと復興支援への感謝を込めて制作された約4分間の動画も放映された。ミニライブでは、県内を中心に活動するシンガーソングライターの熊谷育美さん=気仙沼市=が作詞、作曲した大会イメージソング「海よ」を初披露。伸びやかな歌声を会場に届けた。

 同大会推進室の菊池弘之室長は「東日本大震災で受けた多くの支援に感謝を伝える大会としたい。さらに水産業の振興へつなげるため、県内での機運を高めるプレイベントも企画していく」と話していた。10月の本大会までは、放流事業やキャラバン広報などを行う考えで、同推進室では日程などを調整していく。


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