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甘すぎずドライな口当たり 東松島産イチゴの発泡酒 12月から数量限定販売

 日本航空(株)(JAL)と果実酒販売の(株)ルーチェは、東松島市産イチゴと岩手県陸前高田市産ユズを使用した発泡酒を開発した。12月1日から数量限定で売り出す。地域特産の果実を用い、6次産業化を応援する商品「フルーツリング」シリーズの第2弾。柑橘がイチゴの香りと味わいを爽やかに引き立て、甘すぎずドライな口当たりが特徴だ。【熊谷利勝】

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イチゴが香る本格的な味わい

 東松島のイチゴと陸前高田のユズのフルーツリングは、ビール製法で作るアルコール度数5%の発泡酒。果汁割合11%で、大崎市鳴子で醸造した。バーテンダーとして多くの国際的な賞を獲得している石垣忍さんが監修しており、見た目でもイチゴらしい自然な色彩が楽しめる。

 主原料のイチゴは東松島市の農業法人(株)イグナルファームから調達。6月上旬の出荷シーズン後、規格外を提供してもらうことで食品ロスの削減にもつなげる。副原料は陸前高田で「北限のゆず」としてブランド化が進められているユズのピール(皮)で、相性良さから選んだ。

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商品を手にする田中支店長と加藤副市長ら

 発売に伴う記者会見が26日に市役所であり、加藤慶太副市長は「住み続けられるまちの実現には産業の取り組みが不可欠。SDGsを進める市にとってもインパクトのある先導的取り組みになる」と感謝。各生産者も出席し、観光農園も行うイグナルファームの佐藤雄則代表は「地域を知っていただき、東松島にきてもらうきっかけになれば」と期待した。

 JALは東日本大震災後、被災農地で綿花を栽培するプロジェクトや航空祭への参加などで東松島とかかわりを持ってきた。田中剛一東北支店長は「日本の翼として地域に寄り添い、物から人の交流をつなげたい」とあいさつした。

 商品は200ミリリットルのボトルが税別890円、750ミリリットルが同2700円で、地元小売店や羽田空港店舗、日本航空硬式通販サイトなどで販売。製造量は1,000リットル、各千本ずつの限定となる。

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