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テキパキと慣れた手つき 東浜小全校児童 竹浜漁港でカキ養殖体験

 石巻市立東浜小学校(針生一之校長)の全校児童7人は25日、総合的な学習の時間でカキの養殖体験学習に臨んだ。同校近くの竹浜漁港で漁業者の指導を受け、ホタテの殻に種ガキをつけた原盤をロープにくくり付ける「種はさみ」の作業を経験。全児童が漁業者の家庭の子どもで普段から手伝いをすることもあり、手際よく進めながら地元の産業に愛着を深めていた。【近江    瞬】

 同校では毎年、総合学習の時間に漁業者である保護者の協力を得てカキの養殖体験を実施。今回は4年生の後藤彩羽ちゃんの両親である章さん、千恵さんが協力した。

 児童は自前の防水エプロンを身に着けて集合。針生校長が「皆さんにとって当たり前の作業でも、他にはない素晴らしい体験。これを通じて東浜に誇りを持ち、良さを感じる機会にしてほしい」と意義を伝えた。

東浜小学校がカキの養殖体験 (23)

子どもたちがカキ養殖の種はさみの作業を体験した

 この日は章さんと千恵さんが原盤を見せて、1枚のホタテの殻に付いている約100個の種ガキのうち育つのは15―20個ほどという養殖の仕組みを説明。10メートルのロープに35枚の原盤を等間隔にくくり付ける手本を披露した。児童全員が種はさみを経験したことがあり、協力しながらてきぱきと取り組んだ。

 彩羽ちゃんは「いつも疲れて帰ってくるお父さん、お母さんの気持ちが分かった。体験できてよかった」と笑顔。5年生の今野太洋さんは「やっぱり作業は楽しい。大きくなったらカキの仕事をしたい」と夢を膨らませた。

 児童たちは今後、9月に沖に設置されたカキ棚の見学をするほか、11月にはカキむきと、蔵王町のフランス料理店のシェフを招いた調理にも取り組むこととしている。


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