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感染対策し健康長寿祝う 町民「決断と運営に感謝」

 きょう21日は「敬老の日」。新型コロナウイルスの影響で、自治体主催の敬老会が中止となる中、女川町は20日に町総合体育館で敬老会を開いた。石巻地方では唯一であり、規模を縮小し、午前・午後に分散開催するなど3密回避で感染防止対策を講じた。参加者からは「コロナ禍の中、会を開いてくれたことがうれしい」などの声が聞かれた。【山口紘史】

 町内対象者は本年度に77歳以上となる男性467人、女性791人の計1258人で町内人口の約20%を占めている。昨年は生涯学習センターで開いたが、今年は新型コロナ対策で、より広い総合体育館に移した。

 また開催も2回に分け、午前は旧第二小学区、五部浦、北浦地区の106人、午後は旧一小学区、出島、寺間、江島地区の116人が参加。座席間隔を広げて時間も例年の半分に縮小した。

女川町敬老会 石巻地方で唯一開催

座席間隔を広くとるなど感染防止策を講じた

 午前の部で須田善明町長は「町内ではまだ感染者が発生しておらず、対策を十分に講じれば開催は可能と判断した」と説明。「郷土発展に尽くしてきた皆さんに敬意を表す。コロナ禍で気苦労も多いと思うが、少しでも楽しんで」と語った。

 町は毎年、77歳以上の全員に年齢に応じた敬老祝い金を贈っている。午前の部は参加者を代表して大原南の菅野テル子さん(77)に敬老祝い金5千円が手渡された。アトラクションでは町民謡舞踊連絡協議会の会員が出演し、「月がとっても青いから」「長持唄」など歌や踊りを披露した。

 宮ケ崎の黄川田豁さん(93)は「久しぶりに皆の顔を見ることができた。敬老会は励みになり、生きがいを感じる。大変な中で開催を決断し、運営した町に感謝」と話した。

 今年は新型コロナの影響で石巻市は本年度敬老会を中止し、東松島市は主催せず各地区に開催を委ねた。


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