和太鼓背負い雄勝ＰＲ 美少女キャラ 「渦巻ゆずり」 ウズマキ眼鏡珈琲店が発案
福島のデザイナー制作
石巻市雄勝町をモチーフにした美少女キャラクターが誕生し、話題を集めている。名前は「渦巻ゆずり」。雄勝法印神楽や雄勝石、和太鼓など地元要素を取り込んだデザインで道の駅硯上の里おがつ内の喫茶店「ウズマキ眼鏡珈琲店」にお目見えした。キャラクターをあしらったキーホルダーとコーヒー豆のセット（1800円）は県外からも注文が来ている。【渡邊裕紀】
同店店長の鈴木拓也さん（37）は同市新館在住。震災後の支援で雄勝町に通い、地域の魅力にほれ込んで店舗を構えた。鈴木さんは雄勝の魅力を発信するため、キャラクター作りを企画。福島県のイラストレーター高橋わな美さんに依頼した。
高橋さんは東日本大震災後、地元飲食店を応援するために福島県のラーメン店を擬人化して美少女キャラクターにする「福島ラーメン組っ！」を立ち上げた。宮城県や山形県のほか、東京都、さらには台湾にも広がる人気企画となっている。
鈴木さんと一緒に雄勝内を巡った高橋さんは「福島の内陸育ちなので、雄勝の海の美しさ、人の優しさに心が動いた。同時に震災で受けた沿岸部の被害の大きさも痛感した」と話す。雄勝を愛し店を持った鈴木さんに共感し、話を詰めていったという。
「渦巻ゆずり」は雄勝を見守る龍神の子の設定。神楽を意識した赤い衣装で、背中に和太鼓を背負う。青い海の美しさは髪の色に反映されている。鈴木さんは「グッズ展開も考えたい。雄勝の魅力を伝える存在になってくれれば」と話す。高橋さんも「ゆずりに会いに雄勝に足を運んでほしい」と呼び掛けていた。
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