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幸先よくミンククジラ2頭 3年目の商業 捕鯨開始 秋まで100頭目標に

 本年度の沿岸小型捕鯨が3日から始まり、石巻漁港から2隻の小型捕鯨船が仙台湾沖に出港した。その後すぐにミンククジラ2頭を捕獲し、石巻市の鮎川漁港に陸揚げ。3年目の商業捕鯨は幸先の良いスタートとなった。【渡邊裕紀】

捕鯨船出航

午前4時ごろ石巻漁港を出発する捕鯨船

 昨年の金華山沖での捕獲が少なかったことから、今年の商業捕鯨は青森県八戸沖が中心となっている。しかし鮎川浜に拠点を置く(株)鮎川捕鯨(伊藤信之社長)は、地域に新鮮な鯨肉を供給したいとあえて仙台湾を最初の漁場に選択した。

 水産庁の取り決めたミンククジラの捕獲枠は120頭で、昨年は4隻で95頭。今年は10月末ごろまで100頭を目指して操業する。

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鮎川港に陸揚げされたミンククジラ(午後1時半ごろ)

 この日、石巻漁港を出港したのは同社の第8幸栄丸、第3大勝丸の2隻。その後、午前9時半ごろ金華山から南に約37キロの仙台湾沖で体長約5メートルのミンククジラをそれぞれ捕獲。2隻は午前11時過ぎに鮎川漁港に入った。今年の仙台湾はエサとなるイワシが豊富で、ミンククジラを発見する機会も多いという。

 伊藤社長は「コロナ禍で水産物の消費も減退しているが、それに打ち勝つように、地域に多くの鯨を提供していきたい」と期待を込めた。仙台湾沖のミンク捕鯨は5月初旬ごろまで続き、その後、漁場は八戸、釧路へと北上していく。


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