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歴史と伝統が息づくうな重|割烹・八幡家(石巻市中央)

 大正2年の創業以来、厳選した素材のみを使って味の花を器の中に咲かす。四代にわたる伝統がここにある。

八幡家 (25)

各種宴会に対応できる大広間を完備

歴史ある老舗のうな重

 屋号は初代の阿部喜一さんが多賀城村(現多賀城市)の八幡出身であることに由来。二代目の喜代司さんは太平洋戦争後の困難を切り抜け、三代目の一喜代さんが親しみやすい店の形を作り上げた。

 そして現在、店を切り盛りするのは女将兼板前で四代目の紀代子さん。店舗は東日本大震災で壊滅状態となったが、「このままでは終われない」と平成24年7月に復活を遂げた。

 そして25年には創業100年に到達。歴史をともに歩んできたのが自慢のウナギのタレだ。創業当初から継ぎ足してきたことで深いコクが生まれた。「うな重」(税込3190円)はこのタレが純国産ウナギのうまみを引き立て、独自にブレンドした県産米との相性も抜群。ウナギのツヤと香りは五感を刺激する。

1406八幡家

暑さが身にこたえ始めるこの時期はウナギがうれしい

まきのねこバーガーも人気

 猫の島で知られる田代島と外国人旅行者向けに、令和2年3月にはバンズに猫の顔を描いたハンバーガー「まきのねこバーガー」を発売。パテで値段も異なり、仙台牛が1400円、金華銀鮭は1100円。テークアウト専用でポテトとクッキーも付く。

まきのねこバーガー (18)

いろいろな表情が楽しめる「まきのネコバーガー」

 紀代子さんは「皆さんに少しでもほっとした時間を過ごしてもらえるように一生懸命お作りします」と話していた。

お店情報

割烹・八幡家

▽住所=石巻市中央二丁目8-23
▽電話=0225-22-0138
▽営業時間=平日11時半~14時時、17~20時。火曜日正午~14時、水曜定休。


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