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聖火到着の地 東松島市は20日 走者16人 2区間結ぶ仙石線

 県内の東京五輪聖火リレー2日目(20日)の出発地点は東松島市。昨年3月、国内で最初にギリシャから聖火が到着した地であり、これを記念して同市は「スポーツ健康都市宣言」を行い、スポーツ振興・健康増進に力を注ぐ。同市では計16人の走者が旧鳴瀬町、旧矢本町の2つのエリアを8人ずつ走る。両区間の移動には、地域とともに復活を遂げたJR仙石線を特殊走行区間として活用。住民も沿道から特色ある応援を行う。

 20日は午前9時35分ごろからJR仙石線東名駅前の野蒜ケ丘西部集会所で聖火リレーの出発式を開く。ウェルカムプログラムで宮野森小学校5―6年生約40人が「ふるさと宮野森太鼓」を演奏する。式では渥美巖市長があいさつし、野蒜地区を担当する聖火ランナー8人が登場。トーチへの点火、写真撮影後、最初の走者が9時58分に同駅前を出発する。

地図_東名-01

20日第1区間(東松島市)

 その後は聖火をつなぎながら野蒜ケ丘二―三丁目を通り、宮野森小学校前、里の公園東前、野蒜市民センター前を東進しながら野蒜駅を目指す。到着後は震災で被災し、平成27年に移設駅舎の完成を受けて全線運転再開となった仙石線に大会関係者が乗って東矢本駅に聖火を運ぶ。

 降り立った駅前では赤井小学校6年生約30人による「赤井いぶき太鼓」の演奏で聖火を出迎える。ここからは市営あおい住宅前やあおい一丁目公園前、大溜公園、矢本東保育所、市コミュニティセンター前を8人のランナーでつなぎ、ゴールの東松島市役所を目指す。

地図_矢本-01

 あおい地区では国旗に加え、復興と鎮魂のシンボルである「青いこいのぼり」を模した手旗を振って激励する計画。

 聖火ランナーを務めるデフラグビー日本代表で、聴覚障害者の相澤一志さん(27)は「本番までもう少しとなり、ドキドキしている。自分と同じ、または違う障害者にも勇気を与えられるような強い走りをしたい。何かに挑戦することで前向きになれる。恐れずチャレンジする」と語っていた。【横井康彦】


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