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石巻・東松島・女川のグルメ紹介 観光客にもピッタリ!

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石巻市・東松島市・女川町の飲食店を紹介するマガジン。石巻日日新聞社の記者が一軒ずつ丁寧に取材し、店主の思いやイチ押しの一品などをご紹介します。ランチや夜のお店選びにご覧ください。… もっと読む
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2020年10月の記事一覧

昭和の古民家で食す「そば」| 喜八櫓きた道( 石巻市北境 )

 トヤケ森山向かいの石巻市北境字久保にある隠れ家的そば屋「喜八櫓きた道(きはちろきたみち)」。古民家を改装した店内は、古き良き「昭和」を感じさせる落ち着いた雰囲気が漂う。こうこうと灯る温かな囲炉裏、伝統的な趣きをかもす柱と梁。木の温もりを感じながら食す「そば」は格別の味わいがある。 古民家を改修して店舗にした。山沿いにたたずむ隠れ家的な店 こだわりの「雪室そば」  同店で提供する「雪室そば」(税込935円)は、福島県山都町から取り寄せたそば粉を使用したこだわりの逸品。細切

石窯で焼く本場の味|ナポリピッツァ専門店ディタフ(東松島市赤井)

 移動販売で本格的なナポリピッツァを提供してきた専門店「ディタフ」。今は東松島市赤井に固定店舗を構えており、これまで同様、まき釜を使って焼かれる本物の味は変わらず、店内のゆったりとした空間で存分に楽しめる。 赤井南小の向かいにあるログハウスが目印 味に磨き 食べて納得  開業は平成26年5月で、当初は固定店舗を構えていた。店主の佐々木幸二さんは「もっと多くの人に味わってほしい」と、28年に移動販売に切り替えて営業をしてきた。  石巻地域のイベントには積極的に参加し、「赤

絶妙な肉の柔らかさ|旨い食処 あごら(東松島市矢本)

 石巻、東松島の食材にこだわり、〝旨い食処〟の看板はダテじゃない。約50種類の豊富な食事メニューがある中、店主がとくにおすすめするのは、石巻産えごま豚のとんかつ膳(税込1200円)だ。 あんてなしょっぷまちんどに隣接した店 えごま豚のとんかつ  えごまを与えて育てた豚は肉のくさみがなく柔らかさが特徴。えごま豚のおいしさをサクサクの衣で包み込んだとんかつは、一口かめば甘味を感じる上質な脂身が溶け出し、東松島産ひとめぼれのご飯が進む。とんかつにオリジナルのブレンドソースをかけ

牛乳でまろやか変わらぬ味|牧場ラーメン(石巻市渡波)

 石巻市民に長く親しまれる「牧場ラーメン」が、渡波の国道沿いに令和元年6月9日に移転した。牧場の若草を想起する鮮やかな緑色の店舗外観が目を引く。定番の味はそのままに、地域内外の「麺食い」をうならせている。 店舗外観は「牧場」を想起させる爽やかな若草色が特徴 398号沿いに移転 文字通りの看板商品である「牧場ラーメン」(税込750円)は、バターと牛乳の風味を生かしたまろやかなみそベースのスープがクセになる。開業当初から変わらぬ味でリピーターも多く、石巻の〝ソウルフード〟とい

創業約90年 柔らか紅白大福|二色餅 (石巻市鋳銭場)

 創業は昭和6年。初代の西川鶴代さん(故人)が北海道から石巻市に移住してきたのがきっかけだった。鶴代さんの兄が北海道で大福店を営んでおり、その経験を生かして石巻市中央に二色餅(ふたいろもち)を開業した。 石巻駅前にオープンした新店舗 柔らか大福と赤飯  戦後、鶴代さんの息子、昭三(故人)さんの代になると、旧北上川河口の魚市場が活況を極めたことで多くの漁船員や水産関係者がまちに集まり、店の周辺にも企業や病院が次々と建った。  「大福だけでなくラーメンやそばも始めてほしい」

決め手はサクサクの衣|とんかつ勝健 (石巻市山下町)

 石巻市山下町で創業当初から40年以上も変わらず、伝統の味を守る「とんかつ勝健」。サクサクした食感と口に広がる肉のうまみ、ボリューム感と三拍子そろっており、多くの人が愛してやまない。 昔ながらの変わらぬたたずまい 豊富なメニューも魅力  元は仙台市の「とんかつ大町」の石巻店として開業。今は二代目の大村健一さんが切り盛りするが、「勝健」の看板を掲げたのは先代の捷路さんであり、伝統は父から子に受け継がれた。 二代目店主の大村健一さん  看板メニューは「ロースカツ定食」(税

しょうゆベースの焼きそば|小西湖(石巻市不動町)

 石巻市不動町の住宅街にひっそりと佇む中華料理の隠れた名店「小西湖(しょうせいこ)」。昭和38年の開店以来、半世紀を過ぎても当時と変わらぬ味がここにあり、多くの常連客が愛してやまない。テーブル席が4卓というこじんまりとした店だが、どこか実家に帰ってきたかのような安心感が漂う。飽きのない味付けは客を増やし続け、今も口コミで広がりを見せている。 住宅街の路地を一本入ったところに佇む 口コミで人気広がる約70種類を超える豊富なメニュー。一押しの焼きそば(税込850円、スープ付き

丼ぶりに込めた海の幸|まぐろ屋明神丸 (女川町女川浜)

 女川町のテナント型商店街「シーパルピア女川」にある「まぐろ屋明神丸」。町内の水産加工会社である鈴幸漁業の直営店であり、天然物のミナミ、インド、メバチ、ビンチョウマグロ、メカジキを使って三色丼、づけ丼などを手ごろな安価で提供している。 シーパルピア女川の一角に店を構え、連日行列  店名に用いた「明神丸」は、同社所有で女川町に船籍を置く遠洋マグロはえ縄漁船の名称を使った。3隻で操業し、南アフリカやオーストラリア沖で漁獲しており、天然マグロを多くの人に味わってもらい、地域の復