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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ…
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2023年7月の記事一覧

なびく大漁旗、舞う獅子 おながわみなと祭り 1万8千人来場

 石巻地方三大夏祭りの先陣を切り「第56回おながわみなと祭り」が30日、女川町海岸広場周辺であり、主催者発表で約1万8千人が来場した。13年ぶりにまちなかパレードが再開し、恒例の海上獅子舞では地区、団体で勇壮な舞いを披露。夜には4千発の花火が町を照らした。【泉野帆薫】  海への感謝を込めた町最大の祭り。復活したパレードでは、女川小学校鼓笛隊やコバルトーレ女川など6団体が練り歩いた。  祭りの目玉である海上獅子舞には8団体が出演。湾内に凛々しい太鼓や笛の音がこだまし、獅子は

【終戦78年】日用品に及ぶ戦争の理不尽さ

北村の佐々木さん 庶民生活テーマに企画展 石巻人権擁護委員協議会長や女川高校の校長を務めた佐々木慶一郎さん(76)の私設平和資料館=石巻市北村=で、戦後78年の特別企画「戦争と庶民」が開かれている。約4千点の収集品の中から、戦時中の日用品や衣服、娯楽に関する資料など約200点を展示。庶民の生活の細部まで及んだ戦争の理不尽さを物語る。  佐々木さんは毎年、終戦記念日が近づくこの時期にテーマを設けた企画展を実施。「戦禍のウクライナで市民が耐え忍ぶ姿は約80年前の日本人の姿そのも

新コーナー「声のひろば」始まります

石巻地域のみなさんの声で作る新コーナーがはじまります。 意見や疑問、相談、悩み、掲載記事の感想などなんでもOK! ピックアップお題「ちょい怖な夏の思い出」も募集中。 体験談を語り、誰かを涼しい気持ちにさせませんか? いただいた声は夕刊石巻日日新聞とnoteに匿名で載せ、質問には回答も設けていきます。 どしどし、下記フォームからお寄せください! ▲こちらからお届け下さい

安全第一に 怖い、楽しい 石巻青年会議所 名物「お化け屋敷」復活

 かつての石巻川開き祭りで名物だったお化け屋敷が1日限定で復活する。一般社団法人石巻青年会議所(後藤峻理事長)が主催し、第100回大会の記念事業の一つとして催す。26日には運営、出演者向けの説明会があり、配役や恐怖を演出する技術を学んだ。  「お化け屋敷リターンズ~時を越える恐怖~」と題し、8月6日にみやぎ生協文化会館アイトピアホール=石巻市中央=で開く。午前10時から午後4時までで、入場料は1人500円。暗いコースにおどろおどろしいBGMが流れ、突如現れるお化け。館内には

秋オープンへ空き家改修 キネマティカに新施設 多目的な「ブンカボックス」整備

 映画上映や演劇舞台などさまざまな娯楽を提供する複合エンタメ施設「シアターキネマティカ」=石巻市中央=が、新たな施設「石巻ブンカボックス(仮)」を、この秋オープンさせる。創作活動や料理教室、作品発表の場など多目的に活用できる場であり、キネマティカ南側の旧飲食店を使い、着々と改修工事が進む。キネマティカと併せ、これまでよりも幅広い芸術文化の発信につなげていく考えだ。  シアターキネマティカは石巻の文化復興を目的とし、同市中央にあった空き店舗を改修。石巻劇場芸術協会の阿部拓郎さ

記録で残る街の記憶 浅井元義スケッチ展 被災修復作品も展示

 「浅井元義スケッチ展―石巻の風景―」が旧観慶丸商店=石巻市中央=、マルホンまきあーとテラス内の市博物館=同市開成=の2会場で行われている。展示のテーマは異なるが、震災前の街並みを中心に在りし日の風景がよみがえってくる。計43点中、30点が東日本大震災で被災し、国の文化財レスキューで修復された作品。旧観慶丸商店にはその過程を紹介するパネルが掲示されている。9月10日まで。  洋画家、浅井さんは石巻高校卒業後、東北大学教育学部美術科に進学。卒業後は美術教師となり、平成7年に旧

小中の段差解消へ連携 河南地区の8校 ICT授業で個を重視

 石巻市立鹿又小学校の卒業生が進学する河南東中学校(猪股徳幸校長・生徒308人)は、小中連携で情報通信技術(ICT)を活用しつつ、本年度から鹿又小と同じく学び合いを導入した。両校はもとより河南地区8小中学校全体で児童生徒の主体的、共同的な学習が進んでおり、こうした連携強化は学習内容や人間関係、環境変化に適応が難しくなる「中1ギャップ」の解消にもつながりそうだ。 ■主体的、共同的な学び 河南東中の数学の授業では、教師がタブレット端末を片手に生徒の様子を見ながら平方根の計算につ

「誰かヘルプしてくれない?」  石巻・鹿又小学校 算数で解けた喜び共有

 石巻地方の小中学校で情報通信技術(ICT)を使った授業、学校運営が進められている。石巻市立鹿又小学校(浦山正幸校長・児童308人)は児童同士が教え合い、学び合う授業を展開。学力調査で全国平均を上回る成果も出している。本年度から河南東中学校でも同じ形式で授業が行われており、2校はもとより河南地区8小中学校全体で学力向上へ連携を強めている。(2回続き) 学力調査で全国平均上回る 鹿又小は前年度より教師主導の授業を見直した。特に算数はその日に扱う単元の説明を前半で済ませ、後半は

大自然の中で「ととのう」 RAF テントサウナ 桃浦の宿泊施設活用

 現代美術と音楽、食の総合芸術祭「リボーンアート・フェスティバル(RAF)」の一環で8日、もものうらビレッジ=石巻市桃浦=で簡易サウナを楽しむ「〝トトノウ!? 〟テントサウナ」イベントが開かれた。海と山に囲まれた自然豊かな環境で、身も心も洗われるような気持ちよさを体感した。  もものうらビレッジは、RAFの公式な宿泊研修施設として利用されている。今回の企画は施設のさまざまな活用方法を模索する取り組みの一つ。自然を感じて食事とサウナを楽しむ内容とした。  施設敷地に置かれた

すみよし夏祭り初開催 バトン引き継ぐ若い世代 地域のにぎわい創出へ

 地域のにぎわい創出を目指す「すみよし夏祭り」が16日、石巻市の住吉地区で行われた。例年8月15日に実施していた住吉町夏祭りと7月第3週の住吉八雲神社例大祭(カッパ祭り)を同日開催した初の試み。昼は住吉小児童の鼓笛隊パレードやみこし渡御、夕方は同小体育館でのお楽しみ会、夜は花火を打ち上げ、子どもたちの笑顔を照らした。  同校PTAや子ども会などで構成する実行委の主催。町内会などが後援。30―40代の若い世代が実行委を組んで中心的に運営することで、高齢化する町内会役員の負担を

うだる暑さ にぎわう海 3連休 真夏の石巻地方

 新型コロナが5類に移行し、行動制限がなくって以来の「海の日」(17日)を含んだ3連休。石巻地方では16―17日が真夏日となり、開設したばかりの東松島市の野蒜海水浴場を中心に、遊泳やマリンスポーツを楽しむ人でにぎわいを見せた。17日には石巻市北上町で4年ぶりの地引網体験イベントもあり、子どもたちが自然体験を通じ、夏の思い出を刻んでいた。 ■東松島で初のビーチテニスツアー 野蒜海岸では16―17日、昨年整備されたビーチスポーツコートを活用した全国ツアー大会「JFBTビーチテニ

傑作アニメ40年の歴史 超時空要塞マクロス展 9月24日まで萬画館

 日本を代表するロボットアニメ「超時空要塞マクロス」の特別企画展が15日、石ノ森萬画館で始まった。昨年40周年を迎えた同シリーズの歴史をひもとく内容。多くのファンが訪れ、奥深い世界観に浸った。9月24日まで。  マクロスは、昭和57年に第1作の放送を開始。歌や恋愛を物語の軸に据えるなど、異色のロボットアニメとして愛され、現在までシリーズの続く長寿作品となっている。  企画展では、劇中で物語の中心となる宇宙戦艦「マクロス」が映像とともに自動変形する展示が人気を集め、ファンが

【高校野球宮城大会】石巻勢 短い夏終わる  二回戦挑んだ4校敗戦

 全国高校野球選手権宮城大会は14日、石巻市民球場など県内3球場でトーナメント二回戦を行った。石巻勢は石巻工業が東北、石巻商業は聖和学園、石巻西は仙台二、日本ウェルネス宮城は古川学園と対戦したが、いずれも敗戦。勝ち残っているチームはなく、石巻勢8校7チームの短い夏が終わった。  「ふがいない投球で八回にとどめの3点を奪われた。悔やまれる。皆に申し訳ない」。第5シードの東北相手に完投した石巻工の佐々木投手は力なく語った。  「内角が弱い」という東北の傾向を分析し、直球で内角

「離岸流」気付かぬうちに沖へ 海水浴シーズン前に調査 宮城海保・野蒜海岸で

 本格的なレジャーシーズンを前に、遊泳中の事故につながる「離岸流」を広く知ってもらおうと、宮城海上保安部は11日、東松島市野蒜海岸で離岸流調査を報道公開した。海面着色剤を海に流してドローンで離岸流の発生ポイントを把握。100メートル間隔に沖合まで60メートルほど続く3本を特定した。昨年は海水浴場以外での事故が多発しており、同保安部は「自治体などで開設した海水浴場を利用してほしい」と呼び掛けた。  離岸流は海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする時に発生する強い流れ。速さは最大秒