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忘れたくないとおもったこと

文を綴ることから足が遠のいて、やっと一周回って戻ってきました。
気がついたら、かなりの時間が過ぎていました。久しぶりに、なんとかして記憶にとどめておきたくなる出来事があったので、ここに残したいとおもいます。

わたしは実家族との関係性が不安定で、心配事がひとつ増えるたび、思考がそればかりになってしまいます。
直接は関係のない昔のことが強制的に反芻されて、涙が止まらなくなり、とりとめも実態もない不思議な悲しみにとらわれてしまいます。

先日の夜半のこと、例によって、思考が暴走してぼんやりと枕を濡らしていました。
すると、となりで眠っているはずのむすめが、わたしの頭をぽんぽんと2回優しくたたきました。
その途端、

ああ、わたしがいま、一番大切にしなければいけないのは、ここなんだ。

と、本当に、すとんと、こころが凪いだのです。
余計なことを考えないということが、わたしにはとても難しいけれど、少なくとも、いまのいままで固執していた「これ」は無理に悩まなくてもいいことなんだと、素直に受け入れることができた気がしました。

その後も上手く寝付けず、けれど気分良く朝を迎え、夫にもこの出来事を伝えました。
可笑しなテンションのわたしに、朝からよく付き合ってくれたなとおもいます。
大切にしたいな、と重ねておもいました。

こういうわたしにとって大事な記憶を、またすぐ忘れてしまうであろう自分が相変わらずとても嫌いですし、忘れてしまったときの悲しみの再来も、怖いですが。
そのときのために、今日はこれを書きました。


これを読み返す日が、なるべく遠くにあることを願って。

それでは、おやすみなさい。

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