見出し画像

作り置きより作り過ぎ

一人暮らし、ほぼ自炊、朝ごはんは食べない。
長い間そんなふうに暮らしてきて、気がつけば私の自炊の型のようなものができていました。

それは、常に少し作り過ぎておくということ。

作り置きじゃなくて、作り過ぎるっていう「ついで感」がポイント。
何種類ものおかずを一度に大量に作るのが「作り置き」だとしたら、料理するたびに少し多めに作るのが「作り過ぎ」です。
明日少し楽できるように、ごはん作りがゼロスタートにならないように。

お休みの日など気合を入れて、がつっと何品もまとめて作るって達成感があります。
作り置きの楽しさ、ありますよね。
5品作ったら、3〜4日そのおかずを回していく感じかな?
温め直したり、少し味変したりしながら食べ続けていくのだと思います。

一方作り過ぎは、基本的に毎日自炊しています。
ちょこちょこ作ってます。
昨日の残り、一昨日の残りが少しあるから、今日は1品作ればいいかな。
今日で食べ切っちゃうから、明日は2品作ろうかな。
そんな感じ。
おかずだけじゃなく、ご飯もお味噌汁も、炊き過ぎますし、作り過ぎます。
作り過ぎのいいところは、何かしら一品は作りたてを食べられるところ。
(もちろんない日もありますが)
作りたてのものって、ちょっと嬉しい。
今作ったものをすぐに食べられるって、自炊の醍醐味です。
それがないと、ちょっと悲しいんです。私だけかな。

もちろん、疲れたー、自炊したくないなー、って時は全く作らず、ストック+お惣菜やレトルトなんて日だってあります。
でもストックゼロってことは、ほとんどないんですよね。
まぁこれは良くも悪くもなのですが、常に何かしらのおかずがあと1〜2食分くらい残ってる状態。
ごはん作りがゼロスタートじゃない、それだけでなんだか、おおらかな気持ちでご飯作りに臨める気がします。
まぁ、あれがあるからなんとかなるか。
その心の余裕があるのとないのとでは、全然違います。
特に疲れちゃった日には。


仕事からの帰り道、「そうだ!冷蔵庫に昨日のあれがある!」って思い出しながら、「じゃあ今日は何を作ろうかな」って考えるのが好きなんです。
昨日の私に感謝しながら、明日の私に恩送りをしながら、毎日ちょこちょこご飯を作る。
料理が好きだからできること、なのかもしれません。
でももしかしたら、自炊が苦痛にならないルーティーンを身につけたからこそ、料理を楽しめているのかもしれません。
卵が先か鶏が先か…。


女性誌によくある1週間着回しコーデのように、作り過ぎ1週間コーデをイメージしてみるとこんな感じ。

日曜日→作り過ぎ①②を作って食べて
月曜日→作り過ぎ①を食べて、新たに作り過ぎた③を食べて
火曜日→作り過ぎ②を食べて、新たに作り過ぎた④を食べて
水曜日→作り過ぎ①を食べきって、作り過ぎ③を食べて(この日は作らない)
木曜日→作り過ぎ②③を食べきって、新たに作り過ぎた⑤を食べて
金曜日→作り過ぎ④⑤を食べて
土曜日→作り過ぎ④⑤を食べきって、ストックゼロリセット

2食分作り過ぎた(1度に3食分作る)場合の1週間夕食コーデ



あくまでイメージなので、プラス1品作る場合もあるだろうし、外食する日だってレトルトを足す日だってあると思います。
でも、なんだか頑張っていない感じしませんか?


自炊を頑張りたいんです。
料理教室に来てくださる方は口を揃えてそう言います。
その度に私は「頑張らないでください」ってお伝えしてます。
頑張らないためにどうするか。
それは楽しむためにどうするか、と同義です。
日日のごはん作りを頑張らずに、苦痛を感じずにできるようになれば、料理が少しずつ楽しくなってきます。
その頃にはきっと、毎日無意識で作り過ぎているはず。


私料理が苦手で…という方にこそ、「作り過ぎ」がおすすめです。

<お知らせ>
私、ひびのわは埼玉県草加市で毎月2回料理教室を開催しています。
どちらのクラスでも「作り過ぎ」やすい料理のコツを、たっぷりお伝えしています。
基本的なことから、これさえ覚えたらあれもこれもそれもできる!という展開料理まで。
料理ができる自分って、頼もしくてちょっと自信がついたりするんです。
料理、やってみようかなぁって方はぜひ一度気軽にいらしてください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?