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”基本調味料でつくるVEGAN”蓮根を蓮根で煮る。合わないはずがない。

蓮根で蓮根を食べると美味しい。意味がわからない文章ですが、その通りなんです。以前もこちらの記事でトマトをトマトで和えたりしていますが、私は同じ野菜を組み合わせて料理するのが好きみたい。だって合わないはずがない。失敗する可能性はほぼない組み合わせだもの。

今回はこれから冬にかけてどんどん美味しくなる、蓮根をつかった「揚げ蓮根の蓮根あんかけ」をご紹介します。調味料は醤油と塩のみ。優しい甘みは蓮根がしっかり担当してくれます。

揚げ蓮根のあんかけ

地味なビジュは滋味

<材料>
蓮根      中1房
えのき     1/2パック
醤油      小さじ1〜
塩       小さじ1/2
油       適量

<作り方>
①蓮根は房を縦半分にカットし、半分は一口大の乱切りに、もう半分はすりおろす。えのきは石づきを落として、1cm幅にカットする。
②フライパンに1cmくらいの油を入れ、①で乱切りにした蓮根を入れ、弱火で揚げる。時々返しながらゆっくり揚げるのがポイント。
③別の鍋にすりおろした蓮根とえのき、塩を入れ、ひたひたの水を注ぎ弱火で煮ていく。沸騰したら灰汁をとって、とろみが出るまでゆっくり火を入れる。
④②の素揚げ蓮根は透明感が出てほんのり焦げ目がついてきたら、網などに出して油を軽く切っておく。(味見をするのが一番わかりやすい)③の蓮根あんはとろみがついてきたら醤油を加えてさらに3分ほど煮込む。途中味をみて、薄いようであれば醤油を加えて調節する。
⑤器に素揚げした蓮根を盛り、蓮根あんをたっぷりかけて出来上がり。
※蓮根の皮はむきません。

蓮根の多彩な魅力を味わう

蓮根は本当に多彩です。
さっと火を入れるとシャキシャキ、薄切りにしてチップスにするとサクサク、大ぶりにカットしてじっくり火を入れるとホクホク、すりおろして煮込むとトロトロ。
そんな蓮根が持つ様々な魅力の中から、ホクホクとトロトロを掛け合わせたのが今回の一品です。おすすめの食べ方は、最初から全体を混ぜないこと!ホクホクな素揚げとビールの組み合わせを楽しんだり、トロトロな蓮根餡をご飯にかけて食べたりしつつ、時々はその両方を合わせて食べる。それがもう最高なんです!蓮根のおいしさを目一杯楽しんでください。

ちなみにこれは大根でもかぶでも長いもでも同様に作ることができます。大根やかぶではとろみが出ないので、その場合は片栗粉を使ってください。揚げるのが面倒な場合は焼いてもOK。
とはいえ、蓮根は別格に美味しいんです。寒い季節に身体の芯まで温まる、身体の中から潤う一品。ぜひお試しださい。



毎月、埼玉県草加市で開催しているレシピのない料理教室。
おうちにアルモンデ食べたいものが作れるように、食材や調味料の組み合わせや調理法のコツをお伝えしています。
毎回テーマを設けてやっているのですが、今月は「巻く!」料理をします。料理に行き詰まったら、ひとまずなんでも巻きましょう。海苔巻きや春巻きなどの定番はもちろんのこと、いろんなものを使っていろんなものを巻いていきます。一緒にアルモンデ料理しましょう〜。


ヴィーガン料理の中で使用する基本調味料は、「さしすせそ」ではなく、「みしすせそ」です。ヴィーガンの方も砂糖は食べますが、私が仕事をしてきた多くのVEGANシェフたちは砂糖を使用しませんでした※。甘味として使う頻度が高いのはみりんなので、ひびのわのVEGAN基本調味料は「みしすせそ」です。

※砂糖の精製過程で使用するものの中に動物性由来が含まれるため

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