西日暮里茶々子

30代女。精神分析(フロイト)専門。教員を経て心理士に。事なかれ主義。多趣味です。アニ…

西日暮里茶々子

30代女。精神分析(フロイト)専門。教員を経て心理士に。事なかれ主義。多趣味です。アニメ、ラジオ、料理、裁縫、ヨガ(丹田呼吸法)、家庭菜園。週末に湧水をくみに行くのが楽しみです。文章の筋トレのためにnoteはじめました。結論ではなく文脈を楽しめる世の中になればいいなと思ってます。

最近の記事

道に絵を描くとすっきりする

こういう趣味があります。 謎のキャラも描く。 推しの子をリクエストされてこちら。 雨ですぐ消えてしまいました。

    • 創作がうまくいかない

      だめだなあ。だめだなぁ。 今日は3つも布小物を作ったが、全部ボツ。大失敗。目もかすんで進んでいく糸がよく見えなかった。何にも生み出せない日はたまにある。たぶんこういう日は何もしないほうがいいのだと思う。でも夜中にもう一回チャレンジしてみようかと欲張ってしまう。 絵も裁縫も料理も、うまくいった時は手も作業台も清潔が保たれている。試行錯誤しすぎると、紙も布も食材も「ちょっと、そんなにつっつかないでちょうだい」とそっぽを向く。こねくり回してはだめなのだ。 そういえばこの前、まだ

      • 雑記(排便も出産も創作も同じである)

        長女のために鍵盤ハーモニカ入れを作りました。 学校で指定されてないけれど、ハードケースのまま登下校するのは手が痛いだろうと、Dカンもつけてショルダー対応のカバンにしています。うちは過保護です。 過保護といえばこちらの朝ご飯をご覧ください。 長女がだいたい毎日食べるパンケーキです。チョコチップ入り。いちごよりも小さいパンケーキを焼き続けるのは骨の折れる作業です。このチョコチップなしを次女にも用意します。私はこれを「神経症パンケーキ」と呼んでいます。朝からささくれを剥くよう

        • 6歳と1歳が家にいるなかで、妥協しながらのものづくり(日記)

          赤ん坊に見えても、1歳児にはやりたい意志があって、ヤキモチも妬いて、独り占めしたがる。時には意地悪もする。姉は姉で赤ん坊みたいな遊びをして、他者との時間の「共有」を喜びとし、「共有」とは言えない強引さで妹の自由を奪って遊びを「強要」する。そんな姉に妹は爪を立てて「凶暴」性を発揮する。私の額にも猫にひっかかれたような傷跡がいくつも残っている。32歳をこえたあたりから傷の治りが遅く、気休めにキウイを水に浮かべて飲んでみたりする。その程度でしか自分を労ることができない。春休みにわけ

        道に絵を描くとすっきりする

          コロナ禍とはなんだったのか。

          先日両親に会ったら、まだマスクを着用していた。感染予防だそうだ。いまだにコロナを警戒している人がいる一方で、何事もなかったかのように日常を取り戻している人もいる。私はどちらでもなく、むしろその感覚の違いに気味悪さを感じてしまう。 コロナに対しては誰とも共感できぬままここまで来てしまった。約3年かけて開き続ける大衆との「意識の差」に愕然とし、途切れたコロナ以前の感覚は修復できぬままである。どうも僅かに世界が本軸から別次元に平行移動したかのような不自然さがまとわりつく。世界のフ

          コロナ禍とはなんだったのか。

          片付けの話(3月17日)

          インフルエンザで調子を崩してから、はじめてまともに掃除をした。部屋が汚いとやる気も優しい心もなくなってしまうので暮らしの質が低下する。子どもも興奮する気がする。いいことがない。 家具や装飾の配置は大事だと思う。風水の勉強なんて何もしたことはないけど「これは風水的に悪いね」と詐欺師みたいにいい加減なことを言ってみたりする。「空気が悪い」とか「風の流れが悪い」「光が入ってこない」「ごちゃごちゃしている」「ホコリっぽい」「統一感がない」とかを、面倒なのでまとめて「風水的に」と言っ

          片付けの話(3月17日)

          卒園する娘へ

          娘のいいところは、約束をきちんと守れるところ、「ありがとう」「ごめんなさい」が素直に言えるところ、お友達の気持ちを想像できるところ、自分の気持ちを言葉にして伝えられるところ、年下の子に優しくできるところ。 娘の名前は哲学者に由来するもので、「どんな逆境も柔軟に考えることで乗り越えてほしい」という願いをこめて名付けた。生まれてからはコロナという世界規模の逆境で、たくさん不自由な思いをさせてきてしまった。お友達との距離が開いてしまったこと、手洗いを必要以上に強要させてしまったこ

          鳥山先生ありがとう

          鳥山明先生が亡くなった。ここで説明しなくても、誰もが知っている偉大な漫画家。私は絵が得意だけれど、唯一鳥山明先生の絵だけは模写できない。先生の絵の魅力は、空間を正しく認知する力に加えて、子どもの落書きのような柔軟さをもっているところだ。子どもが「こうだったらいいのに」と空想した瞬間的なカタチを、逃すことなく紙の上に出力してくれる。先生の線には血が通っている。キャラクターの中心にはエネルギーが帯びていて、線の隅々、アホ毛一本にさえ生き生きとした必然性を感じる。ストーリーは単純に

          鳥山先生ありがとう

          ハッピーセットに「かいけつゾロリ」が初登場ーゾロリの魅力について語る

          マクドナルドが「ほんのハッピーセット」として、原ゆたか作の人気児童書「かいけつゾロリ」シリーズのオリジナルストーリー『かいけつゾロリ おたからいただき大さくせん』を3月15日から約8週間の予定で展開すると発表した。また、ポプラ社は本書を日本全国の小学校約2万校へ寄贈するという。ゾロリ大ファンの私としては飛び上がるほど嬉しいニュースである。 「かいけつゾロリ」シリーズは、1987年11月にシリーズ第1作『かいけつゾロリのドラゴンたいじ』が発表されてから、およそ年2回の刊行ペー

          ハッピーセットに「かいけつゾロリ」が初登場ーゾロリの魅力について語る

          30代のメイク事情ー興味がないわけじゃないけど頑張れない私、気づけば時代遅れ。

          自分の顔は60点くらいだけれど、嫌いじゃない。でもそれはメイクした後の話。素顔はおじさんみたいにヨレヨレで30点くらい。昔はメイクしなくても60点だったのに、若さと同時に女性らしさも失ってしまった。毎朝鏡を見るのが辛い。 はじめて眉を剃ったのは中学3年生、メイクをはじめたのは高校1年生の頃だ。当時流行っていたのは「エビちゃんOL」。私の離れ目と出っ張った頬骨は、どちらかと言うと「もえちゃん」の方に似ていたので、誰かわからない誰かに遠慮して、「押切もえ」を意識したメイクで学校

          30代のメイク事情ー興味がないわけじゃないけど頑張れない私、気づけば時代遅れ。

          「給食のうずらの卵で窒息死」ー学校への「安全」と「経験」の併存を期待する私たち

          2月下旬、小学1年生の男子児童が、給食のおでんに入っていたうずらの卵を喉に詰まらせて死亡するという痛ましい事故が起こった。これを受けて各地で「うずらの卵」の給食での提供を控える動きが広まっている。一方で、どの食材でも窒息は起こりうることだとか、よく噛んで食べるという食事の指導に力を入れるべきだとか、「うずらの卵」を悪者にして排除する流れに批判的な声も上がっている。 「危ないものを取り除くことで経験値を下げてしまう」という問題はジャングルジムなど遊具の撤去でも議論されてきた。

          「給食のうずらの卵で窒息死」ー学校への「安全」と「経験」の併存を期待する私たち

          トラウマの蓋がゆるむということ

          私の人生の殆どは希死念慮に支配されていて、それを上手にコントロールすることによって、穏やかに社会に溶け込んでいる。このことを悪いことだとは思わない。自宅の床下に死体が埋まっているのを分かっていながら家族団欒を楽しむような不気味さはある。しかし、夢の国の塀の向こうで戦争が起こっていることを知っている冷静さみたいなものを自負している部分もある。一度死に損なったからこそ手にした眼差しは私の歩調をより強く確かなものにした。 トラウマは克服するものではなく、上手に蓋をして鎮めておくも

          トラウマの蓋がゆるむということ

          日記(3月3日)

          インフルエンザに罹って二週間でようやく調子が戻ってきた。副鼻腔炎と後頭神経痛、てんかんを伴う偏頭痛のトリプル頭痛はかつてないほど私の体力と精神を削った。家事育児はそこそこにやり過ごし、趣味の時間はすべて睡眠に当てた。1月から3月に具合が悪くなるのは毎年のこと。諦めて気持ち的には「冬眠」している。暖かい時期だけ働ける海の家のような商売が心底羨ましい。 寝ている間に庭の人参が立派に育っていた。間引きしていないので小さいものもあるが、刻んでチヂミにしてうやむやにして食べようと思う

          そこそこのご飯

          昨日の晩御飯は、味噌汁、鶏肉の照り焼き、グリル野菜、さつまいもの天ぷら、とうもろこし。昼御飯の残りの豚丼が少し。 家族はあんまり美味しそうに食べなかった。たしかにめちゃくちゃ美味しいものはない。決してまずくはないはずだけれど。 昨日も色々と忙しかった。夫が家にいたので3食作らなければならなかったし、娘とバレンタインデーのチョコの買い出しにも行ったし、外遊びもしたし、卒園に向けて感謝のカードを5つも作った。 〈時間のないなかでも、あたたかいお味噌汁とご飯が食べられたら幸せ

          そこそこのご飯

          私と娘の幼稚園生活3年間

          長女が来月幼稚園を卒園する。 お別れの歌を練習して泣いている娘に理由をたずねると、卒園が寂しいからではなく「6年間愛情をそそがれて生きてこられたことに感動している」んだそう。人生何周目なんだろうか。 昨年末、幼稚園のクリスマス会の演劇で、娘は主役を演じた。役決めの前日に主役に立候補しようか迷っていた娘に「最後の演劇なんだから、やりたいことをやりなさい」と、私は背中を押した。娘は年少年中と、人に譲ることを美徳と考え、演じたい役をあきらめてきた。今回は最初で最後の挑戦だった。

          私と娘の幼稚園生活3年間

          「おたく文化」と「推し活」の違い-社会は病んでいる

          「推し活」なる言葉がメディアで取り上げられるようになって久しい。元々はモーニング娘。などのアイドルファンの中で使われていた言葉で、2020年に芥川賞を受賞した小説『推し、燃ゆ』をきっかけに若者を中心に一気に広まった。アイドルだけでなくアニメのキャラクターやスポーツ選手まで、幅広いジャンルで「推し」という言葉が使われ、グッズ購入やイベント参加などの「推し活」がさかんになっている。 1980年代から注目されるようになった「おたく」とは少々意味合いが異なる。彼らはコミックマーケッ

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