『人のこと言えんの』理論の恐怖
お前人のこと言えんの?
自省に使うにはピッタリだが、人に言うにはヤバすぎる言葉だ。
誰が使ったってブーメランになる。
『そういうお前はどうなんだよ』
となるからだ。
聖書(ヨハネ8)の、超有名な
『あなたがたの中で罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい』
という言葉を思い出す。
実に怖い言葉だ。
そもそも物理的に石を投げると罰される今、石は投稿や遠回しなセリフに変わっている。
『私が投げたこれは石ではない』と主張したとして、それは受け手次第だし。
そう思うとあれもこれも押し付けがましく思えて恐ろしい。
それを悩むことすらも。
悩むってことは誰かに文句があるってことだろうし。
そんなことを考えていたら思い出した。
昔人間関係のトラブルに悩んだ時、友達に言われた言葉を。
「きみは人に期待しすぎだよ(笑)」
Mくん、いい忠告をありがとう。
きっときみは会話の記憶すら忘れているだろうけどね。
他人に期待しないってのはそういうことだろうし。
僕もそう思うことにしたい。
だが僕は相変わらずバカというか、あれこれ気にする性分が治りそうにないよ。
現にそう言いながらきみの言葉をよく覚えているしね。
声も顔も景色も。
だから今日も僕はなんら人に言えないのだ。
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